海下湾海岸公園

5月13日 (金)   曇りときどき夕立  暑い~♪

13日の金曜日です。でも、キリスト教徒じゃないので気にしません。
今日は、香港探検隊の2005年第一回活動日です。遠足、遠足♪餃子の旅と霧の船湾淡水湖も立派な遠足でしたが、今回の行き先は、西貢の先にある「海下湾海岸公園-Hoi Ha Wan Marine Park」です。
ここの存在を知ったのは、もういつだったか忘れたくらい前の話ですが、新聞で読んだ記事がきっかけでした。犬愛好会みたような団体がバス2台で乗りつけて海岸で遊んで、そのうち何名かの飼い主が、飼い犬のウンチョスの後始末をせずに去ったというような内容でした。この海岸は香港にたくさんある公共の海水浴場などとは違い、政府が環境保護をしている場所で、訪れるに当たっていろいろな決まりごとがありますが、それは全て海洋の環境保護のためです。そんな場所にバス2台で大勢の人間と犬がいっぺんに訪れるということが、そもそもその「環境保護」という目的にかなっていないのではないかとか、どうして管理当局はこの団体に許可を出したのか(ここで大きな集まりを催す場合、事前に許可が必要です)などということを読んで、ちょっとどんなところなのか行ってみたいと思いました。

そこで、愛用の「香港街道地方指南」を取り出し、「海下」を探すことしばし。おお!見つけました。西貢の東北にそれはありました。それからインターネットで情報収集。写真や案内を探し、交通手段などを調べました。香港探検隊隊長として、独り綿密に計画を立て、少し前にこのブログ上で宣言したとおりに決行されました。

西貢からミニバスに乗り換えて、猛スピードで20分くらい行ったところ(終点)に、海下村への入り口があります。海岸は、小さな村の中を抜けたところです。

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先ず言えることは、今回の遠足は、「探検隊」という名前に恥じない、まさに「探検」でありました。それは、往々にして「水曜スペシャル」のようであり、むしろ大蛇が木の上から下りてきたり、猿の群れが枝から枝へ飛び移っていたり、シーラカンスが泳いでいたりしても、「やっぱな」と納得できてしまうのではないかというような場所でした。 秘境!

山の中のハイキングコースでさえ土の上や草の上を歩くことがなかなか出来ない香港ですが、ここは舗装された道はごくわずかで、ほとんどが土の上、草の上、そして岩の上、橋のない川を渡るという、貴重な体験ができます。遠足というだけでも胸が高鳴りますが、この道を目にしたとき、私は心がときめいたのを感じました。土や草から立ち上る森の香り、ところどころ落ちている大型動物のものと思われる真っ黒な糞、木漏れ日、川のせせらぎ!もののけ姫の森(獅子神様の森)みたいです。 嗚呼、秘境!

村に着いて、どっちへ行ったら良いのかよく分からないので、とりあえず同じバスでやってきた香港人カップルが私たちの前を歩いているのに追いて行きました。舗装された道を歩いていくと、海岸に出ました。けれどここはあまりにも小さくて、ござを広げられるような場所ではありません。左手にもっと広々とした海岸が見えたのでそちらへ歩いていくと、先にそっちへ歩いていたあのカップルが戻ってきました。ここからはあっち側へは行けないと言っています。海岸へ出る前の道に戻って左へ曲がらなければならないようです。

こうなったら、見ず知らずの人たちですが、運命共同体です。探検隊3人と彼ら二人の合計5人で、緑の色が周りよりもよりいっそう深くなっている方へ入って行きました。もう舗装された道ではありません。でも、人が歩き固めたようになっているので、こちらで間違いないようです。ビーチサンダルでやってきたのを後悔しました。

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薄暗い道を蚊に刺されながら歩くと、少し開けた場所に出ました。丈の短い草が一面に生えていて、私は嬉しくなって草の上を歩こうとしました。と、その途端、足が泥に沈みました。草の部分はどうやら全てぬかるみで、人間は岩の上を歩くのが本来のようでした。
両足を泥で汚して歩くことしばし、川へ出ました。大きな岩が対岸まで続いてはいますが、橋はありません。ビーチサンダルではやや心もとない気もしましたが、裸足ではもっと心もとないので、慎重に一歩一歩進みました。川を越え、岩を登ると、舗装された道になり、海岸へ出ました。

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さすがは南国、マングローブが目に付きます。マングローブにもいろいろ種類がありますが、これはなんだったのかしら。生物の教師と一緒だったら、こういう遠足はもっと楽しいだろうなぁ。

どうやら私たちが見た広々とした海岸は、引き潮で海面に出た場所だったようです。スカートをたくし上げて、遠浅の海に入り、その島を目指します。
ここの水の透明なことと言ったら!清水湾(クリアウォーターベイ)も透き通った水でしたし、廈門湾の水もきれいでしたが、ここの水はそれ以上に透き通っていて、心まで洗われるようでした。

DSCF1257-2.jpgやっとのことで島へ着き、ござを広げて飲み物やお菓子を食べ始めました。対岸を見やると、私たちが一番初めに出てきた場所から右へ歩いたところに、ござの敷けそうな海岸がありました。なんだ、あんな秘境を抜けなくてもござを広げることはできたんじゃないか。でも、あんなところを歩けることは滅多にないので、あれはあれで楽しい体験。確かに足はドロドロになったけれど、悔しがるのはやめよう。
海水浴場よりも人は少ないし、空気もきれい、別世界です。心からのんびりとしていると、おや?雲行きが怪しいじゃありませんか。と思ったら、案の定降りだしました。スコールというほどの激しい雨でもありませんでしたが、ござの上でゴロゴロはしていられません。しょうがないので荷物をまとめ、島を歩いて海へ入りもと来た道を帰ることにしました。対岸の人々が、傘を差して大荷物を抱えた魅力的な3人の女子を興味深げに見ています。
こっちへ出てきたときよりも潮が引いているので、もしかしたらあの秘境を通らずとも海を渡って対岸へ行けるかもと考えましたが、下手したらパンツが濡れそうなくらい深いので、やっぱりおとなしく秘境へ向かいました。
しかし傘片手に岩を渡るのは危険です。雨も弱まったので傘はたたんで、両手で岩にしがみつきながら慎重に足を進めました。岩を渡って、川を渡って、暗い道へ入ると、あちらから誰かやってきます。おおっ!あれは運命共同体の一人、香港人カップルの男の子じゃありませんか。彼らは一足先に海を歩いて対岸へ渡っていたのですが、秘境へ戻っていった私たちが心配で、道案内に来てくれた様子。なんて紳士!こういうところ、香港人て本当に優しいですね。秘境から出たところで女の子が待っていました。ありがとう、ありがとう。(感涙

彼らはそのまま帰るようでしたが、私たちはさっきあちらから見えた海岸へ行ってみることにしました。雨を含んだ雲が次から次へとやって来るようなので、もうござを広げるのはやめ、岩の上に腰を下ろしました。と、犬を連れた家族がやってきます。気さくに話しかけてきたので少しお話しすると、どうやら海下村に住んでいるのだそうです。人も少なくて静かだし、海岸がまるでプライベートビーチみたいで、とても暮らしやすいのだとか。スノーという名の大きな犬は、嬉々として海に入ると、海岸へ上がって砂の上でゴロゴロ。また海へ入って、出てきてゴロゴロ。そして私たちのところへ挨拶に来ました。可愛いなぁ。
その家族が去って、海へ目をやると、遠くから手漕ぎ舟がやってきます。しばらくかかって海岸へ着いたその船から下りてきたのは、愛嬌のあるおばあさんでした。船から大きなバケツを降ろして、近くにいた犬を連れた東南アジア系の女の子になにやら話しています。女の子は広東語があまり喋れないようで、ほとんど会話は成り立っていませんでしたが、彼女が波打ち際から私たちに声をかけてきました。「こっちへいらっしゃいよ。あのおばあさんが面白いものを取ってきたのよ」と。

DSCF1261-2.jpg言われるままにそちらへ向かうと、バケツの中にはウニが一杯!ウニの生息域って考えたこともなかったけれど、香港にもいるんだ。へぇー!
私たちがウニを見ていると、おばあさんが近くへやって来て、私たちに何か言います。広東語は分からないので、おばあさんの目を見て想像力を駆使していると、どうやら船を海岸にあげるのを手伝って欲しいと言っているようです。東南アジア系の彼女と、私とSさんとおばあさんの4人で、船を運びました。私たちに何度もお礼を言って、ウニを持っておばあさんは去りました。

西貢へ向かう最終のバスを逃さないように、私たちも荷物をまとめてバス停へ向かいました。バスは、30分に一本しかありません。バスを待っている間も、蚊との戦いが続きます。私は蚊に刺されるのが本当に嫌いなので、対ハチ用の防護服が欲しくなりました。今日一日で、何ヶ所刺されたことか・・・。
しばらく待って、やっとやってきたバスに乗り込みました。また猛スピードで西貢へ向かいます。途中、来るときにもいた車道を散歩中の野良牛をまた目にしました。子牛まで一緒に歩いているんだけれど、繁殖もしてるのか。
バスはどんどん西貢に近づきますが、西貢のバスターミナルをかすりもせずに、いつの間にかMTR彩虹駅行きになってます。運転手が途中で何か叫んでいたのはこれか。「西貢へ行く人いますか?」と言っていたに違いない。どちらにしろMTRに乗らなければならない私たちにとっては、大きいバスよりもちょっと高いけれど、西貢でバスを待つ時間も省略できたし、何も問題なし。どうしても西貢に出なくてはならない人は、乗ったときに運転手にその旨伝えると良いでしょう。

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2005年、第一回活動は大成功でした。次回はどこへ行こうかなぁ・・・。

今回の反省点: 海下へは、
ハイキング用の靴を履いていこう。虫除けは絶対に持って行こう。両手の空くリュックで行こう。






海下湾海岸公園-Hoi Ha Wan Marine Park
交通=西貢からミニバス(7番)で終点まで。平日は30分に一本、週末祭日は20分に一本。
     海下からの最終バスは18時45分。
設備=海水浴場ではないため、ゴミ箱以外は、シャワー・更衣室など一切なし
     トイレは、バスを降りたところから50mほど道を戻ったところに簡易トイレが数個あり
     (トイレットペーパーの有無は不明)
禁止事項=穴を掘ること。(子供づれは特に注意)
       海岸から海洋動物などを持ち帰ること。(生死を問わず)
       海岸上のもの(石など)をひっくり返したり移動すること。
       その他、多数あり。詳しくは、こちら
エコツアー=日曜日と祭日には、管理局が行う無料のエコツアーがあります。
        詳しくは、こちら

◇お知らせ◇
香港探検隊は、随時隊員募集中です。
入隊希望者はこちらからメールを送信してください。

記入必須事項:
1、お名前
2、メールアドレス
3、お住まい

尚、夏の活動は、ワタクシこと隊長の趣味により主に海岸です。
しかし、それ以外の場所へ行く可能性も無きにしも非ずです。
涼しくなると、海岸からは離れます。


Comment

bonbon隊長!
お疲れ様でした、、、楽しかったっすねぇ~(笑)
そして最後にお手伝いしていたお二方、お疲れ様でした…。
船を引き上げるのを手伝ってる姿を見たときは驚きました(笑)
ほんと!楽しく、かつ感動的な探検でした☆
綿密な計画を練って下さった隊長殿に感謝!
副隊長のGardenさんにもとっておきのお店を教えて頂いたり、有意義な一日でございました。
ありがとう!(*^_^*)
また、ぜひ一緒に行きたいと思います~。
  • 2005/05/16 20:50
  • shell
  • URL
■がー子ちゃん、
お疲れ様でした。
本当に、楽しかったねぇ~☆
海女のおばあさんとの交流も楽しかったわ。

■shellさん、
入隊おめでとうございます。(有無を言わさず、私の独断で入隊しましたよ)
あの秘境の道は感動モノですね。
今度は週末エコツアーに参加して、報告してね。
  • 2005/05/17 13:35
  • bonbon
  • URL
  • Edit
読んでてワクワクしちゃいましたよ♪
いいなー、けりも探検したい!!
・・・でも蚊はきらいです・・・。
■けりさん、
それじゃ、けりさんも長袖長ズボンで身を包んで、探検へGo!
そんじょそこらのビーチとはわけが違いますよ。いや、軽く感動しましたね。さんご礁もあるらしいですよ。日曜日は混むかもしれないけれど、香港では貴重な体験だと思うので、是非!
  • 2005/05/17 22:37
  • bonbon
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読んだよぉ、見たよぉ。感動したなりぃ。
蚊がちょっと気になるわぅ。あたしは平気なんだけどオットがやわなもので(笑)
ワンもフィラリア予防してるから問題ないと思うんだけど、これからの時期はやばそうかな~
でも秘境なんて言葉を見てしまっては、行かずにはいられないわぅ。
教えてくれてありがとうです!1年くらい前の記事にもコメントできるかな~どきどき。
■ちいたん。さん
そうなの。蚊がねェ~。
まあ、秘境ともなると仕方ないのかもしれませんが。
秘境なだけに人間一人とワンコ3頭ではきついでしょうから、
是非オットさまと一緒に、ね。(虫除けは体中にすり込んで)
行く。
  • 2008/09/10 20:10
  • sue
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■sueちゃん
了解。
  • 2008/09/10 22:01
  • bonbon
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香港探検隊再開!
今年も香港探検隊(水着隊?)にはもってこいの季節が到来。行き先は香港の秘海(?)海下湾☆西貢からミニバスの猛スピードで約20分(+_+)バス酔い必至...途中、牛は歩いてるは、野良犬は寝転がってるわ…何処??いつの間にか屋久島辺りに”どこでもドア”で移動したか??
  • 2005/05/16 21:01
  • URL
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