Star Wars Episode III

  • Day:2005.06.01 18:52
  • Cat:書房
6月1日 (水)   晴れ

なんだか私が忙しくて美黒の暇がないとなると途端に天気が良いのだけれど、嫌がらせ?今日だって美しく晴れ上がって、気温も高いし、本当に美黒日和だったけれど、私は朝からはるばるサイバーポートまで行って、スターウォーズを観てきました。(2回目)
話の内容はいろいろなサイトで触れられているだろうし、まだ観ていない人もいるので(日本ではまだ公開されていない)省きます。

香港探検隊と銘打っても良いくらい、サイバーポートは遠かった。家を出てから1時間半。船とバスを乗り継いでようやく到着。映画は始まっていたけれど、2度目だし、最初の黄色い文字が宇宙空間を飛んでいるところだったのでストーリに直接的には関係なし。

先週も近所の映画館で見たのだけれど、私はエピソード2を観ていなかったので、先ずはこの黄色い文字を必死で追った。このときほど英語が読めるようになって良かったと思ったことはなかった。よく分からない固有名詞が厄介ではあったけれど、とりあえずは話の成り行きだけは理解することができた。

でね、今回どうして2回も観たのかというと、何も私がものすごいスターウォーズマニアだとかいうわけではないのです。実は、先週CGの素晴らしさに感動しながらも、どうしても心に引っかかっていたものがあったのです。なんかスッキリしないというか、んん?と手放しで喜べないような感覚を覚えたのです。
そして今日の2回目でそれはハッキリしました。いや、スッキリ。観に行って良かったです。

ジョージ、ハッキリ言わせてもらおう。

台詞回しに切れがないよ。
CGばかりにかまけていないで、脚本にもう少し力を入れてください。

それからアナキン役のHayden Christensen君、かっこいいのは認めるけれど、なーんか演技がぬるいよ。特に、アナキンが暗黒サイドに堕ちる場面。
これって、この映画で一番大切なシーンの一つだと思うんだけれど、パルパティンがジェダイを倒すのを手助けした後からパルパティンに忠誠を誓うまでの台詞がなんだかとても不自然。気持ちが伝わってこない。突然学芸会レベル。まあ、まだ経験の浅い役者のようだから、今後に期待するしかないか。
でも、最後のほうは泣けてきそうだった。(見た人はどのあたりか想像がつくはず) もう、なんだか切なくてネェ。

あと不自然なのは、元アミダラ女王のパドメ。確かすごく冷静沈着で頭の良い人だったはずなんだけれど、このお話ではただの恋する乙女になっていやしませんか?ちっとも威厳がなくて、世の中のことがよく見えていないような、盲目的な感じ。彼女がもう少し上手く立ち働いていれば、アナキンが暗黒サイドに堕ちるのも救えたんじゃないのかネェ。と、それではこの後の話が続かなくなってしまうので仕方がないけれど、観ていてイライラしたわ。

あとは中心人物といえばユアン・マクレガーとサミュエル・L・ジャクソンくらいか。この二人もなんだかもったいない感じ。とにかくね、台詞があまりにもお粗末な感じなので、二人の演技までなんだか安っぽく見えちゃう。ユアンの英国的アクセントは耳に心地好いんだけれども。

とにかく、これで「新たなる希望」にやっとお話がつながるわけですが、やっぱりスターウォーズで一番光っている役者ってハリソン・フォードだなという結論に達しました。

おなじみドロイドでは、R2D2のフットワークが軽い(飛行船からジャンプして降りたり、自己防衛のためにロケット噴射して宙に浮いたり、移動速度も心なしか速い)のだけれど、これに比べると「新たなる希望」からはなんだか動きに切れ味がない。これは当時の技術の問題もさることながら、話があそこにつながるということを考えると、老朽化したと捉えればいいのかな?C3POにも言えるけれど、両者とも本体がピカピカだ。この後の話からは身体に傷がついていたりするから、こういうところは細かくこだわっているようで気持ちが良かった。

映画はお薦め。映画館で観るのが楽しいと思う。
最後の最後、タトゥイーン(アナキンの故郷)の夕暮れが出てくるけれど、「新たなる希望」のそれでルークが立っていたのと同じ場所にここでは育ての両親が立って、同じ夕日を眺めるのがなんだか感動的だった。

ところで、どうしてわざわざそんな遠くのサイバーポートまで行ったか?それは、サイバーポートでは香港で唯一のデジタルサウンド&デジタル映像が楽しめるからです。音のことはどっちにしろ大音量なのでよく分からないけれど、映像はハッキリと違いが分かりました。デジタル、すごく鮮明です。ヨーダの髪の毛の一本一本が見えます。
*デジタルが楽しめるのは、House-1(一番大きい会場)のみ。

Redimensionnerposter_grievous.jpgmarilyn-manson.jpg

グリーバス将軍(左)がどうしてもマリリン・マンソン(右。けっこう好き)に見えてしまうのでした。

注)ここから先、内容に触れます。

やっぱり、アナキンの哀しいところは、その溢れる才能(素質)と若さだったのかな。人生経験がない分、どうしても驕り高く向こう見ずで野心的になってしまうものね。「死」をヨーダの言うようには受け入れられないところとか、その愛し方にも若さが見える。あとはやっぱり、ジェダイとしての心の訓練が充分ではなかったのか。肉体的な方は素晴らしい成果を収めたけれど。

それから、ちょっと疑問。誰か教えてください。
パルパティンがシスであるとジェダイたちには分かったけれど、その他の人たちは分かってなかったのですよね?アナキンが暗黒側に堕ちてからシスの下した「作戦66を実行せよ」という命令にクローン軍(英語でクローンと言っていた気がする)はあっさりと従ってジェダイを殺し始めましたよね。軍隊はあの命令はパルパティンのものとして従っていたの?シスだと分かっていたら、従わなかったの?共和国を帝国とするところとかも、議会は彼がシスだとは知らなかったと理解して良いのかしら?この辺は、エピソード2を見ないと分からないのかな。あの軍隊はパルパティン(または首相なら誰でも)の命令に従うだけで、自己の意思みたいなものは存在しないのか。

Comment

相変わらず、critical thinkingで楽しい批評でございました。
けりはどうも流されやすいというか。。。
(ここから先、内容に触れます。)

アナキンとパドメって、ハムレットとオフィーリアを意識してるような気がしているのはわたくしだけでしょうか。(ヴィジュアル的にも、パドメの葬列はオフィーリアが川に落ちて流れて行く、あのシーンのようでした。)

パドメは最後までアナキンのことを思っていたわけですが、アナキンはひとりどんどんと手の届かない方向へ突き進んでしまう、そんなところも似ているように思いました。

けりが引っかかった言葉はアナキンの"My empire"って言葉。“My”なわけ?シスはどうするの?

bonbonさんの疑問は、IIを観るとすっきりするはず!!DVD貸しますよ♪

あの軍隊は「クローン」なんですよ、お気づきになったかどうかわからないけど、ヘルメットの下の顔、全部同じだったでしょう?
命令によく従うような性格に造られたクローンなのです。・・・おっとっと、この辺で止めておきます。言えるのは、シスって邪悪だわってこと。

それと、IIでは3POはさびさびの姿で出てきます。

>やっぱりスターウォーズで一番光っている役者ってハリソン・フォードだなという結論に達しました。

ワイルドでセクシーですよねぇ(うっとり)
エピソードI公開前にIV,V, VIを劇場公開したときに、彼が初登場するシーンで息を呑みました・・・。
ごめんなさい、送信した後に忘れ物に気づきました。

TBさせていただきました。
それと、うちのほうは、昨日(6/2)、ブログサーバーがダメだったみたいです。
もう一回tryしてみてくださいな。
  • 2005/06/04 00:58
  • けり
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■けりさん、
みんなが夢中になっているものは、ついつい批判せずにはいられない、そんな出来の悪い人間です。
ハムレットかぁ~。なるほど!
シェイクスピアですね。私はお話は読んだことがないのですが(戯曲仕立てはどうも好かない)、たしかに衣装はそんな感じ…。きっとその読みは当たってますね。

>アナキンの"My empire"って言葉。
私もこれには反応しました。「Myとな?」と。そうしたらすかさずユアンが私の思いを代弁してくれてスッキリ。(笑  アナキンは自分で自分の才能をしっかりと認めていて、今でもこれだけの実力のある自分が暗黒側のフォースを学んだらどれほどのものになるか分かっていたんでしょうね。彼を手放しで褒め称えて、彼の若くて未熟な内面を利用して、そう仕向けたのもSidiousですがね。

あ、やっぱりあれはクローンで良いのですね。確かに、同じ顔してました。やっぱりIIも観たーい!DVD貸してください。
  • 2005/06/04 11:41
  • bonbon
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いえいえ、bonbonさんが書かれたのは“批判”ではなく“批評”ですよ。
公平な目で見ることができる、というのは大切なことです。みんなが受け入れているから受け入れる、というのはいかがなものか。
留学したときに叩き込まれたはずなのに、やっぱり身についていなかったけりでございます。

鑑賞後1週間が経ち、いろいろ考えていると、アナキンが悪魔に魂を売りとばしていく過程はもうちっと葛藤があってもよかったかなぁと。

Sidiousのホメ殺し作戦はわかるんだけど、あっという間に悪魔の手に堕ちてしまいましたね。(その辺りがbonbonさん曰く、ヘイデンの演技力の限界点かしら。)

それじゃ、例のものとDVDセットで♪

シェイクスピア、英文科時代は大っ嫌いでした(笑)『ハムレット』もレポート提出日の朝までかかっても読み終われなかったし(笑)

お手軽に(香港では難しいかもしれないけど)楽しむなら、何といっても白泉社小田島版です。みんなが楽しめるように、口語体で書かれています。戯曲なんて2時間程度で演じられるものなんで、さくっと読めちゃいますよ。

ちなみにけりは喜劇の方が好きです。
ケネス・ブラナーxエマ・トンプソンで映画化もされた『から騒ぎ』や、映画「恋に落ちたシェイクスピア」の下敷きになっている『十二夜』が大好きです。
■けりさん、
生まれつき、みんなに人気のものは、どうも怪しいとうがった目で見てしまうひねくれた人間です。(笑

>アナキンが悪魔に魂を売りとばしていく過程はもうちっと葛藤があってもよかった
そう、そうなのよっ!葛藤が足らんのですよ。なんだかもう、あっと言う間にダークサイドへ堕ちてしまった。しかしながらこれは、ヘイデン君の演技力も問題ではありますが、根本的には脚本の問題ですね。あれだけの短時間で、あの台詞じゃ、誰だって不自然な感じになってしまうと思うのです。(と、ヘイデンがかっこいいので肩を持ってみる)
とにかく、「葛藤」というものは感じられませんよね。ダース・ベイダーとなったあと、ジェダイを殺す場面では涙すら流していましたが、一体あれは何の涙だったのか?あれで心の葛藤を表そうとしたのならば、それは失敗ですな。そのちょっと前にあんまりにもあっさりとダークになっちゃったんだもの、あの涙は演出の安易さを露見し、観客(特に私)の混乱を招くだけです。
そういう意味で、ルーカスの脚本家としての力量の限界を見た気がしますね。今回は、アナキンが暗黒側へどうやって堕ちたのかを見せるためのものだと思っていたんだけれど、ヨーダとSidiousの対決や、最後のアナキンとオビ・ワンの対決、オビ・ワンとグリーバス将軍との対決を数十秒ずつ削ってでも、あの場面にもっと時間をかけるべきだったと思います。その方が、最後の「ジェダイの帰還」でダース・ベイダーが死に際に改心するあたりにより感情的な深みを与えることが出来たんじゃないかしら。
でも、Star Warsは大好きなので、Better than Nothingです。

>ケネス・ブラナーxエマ・トンプソンで映画化もされた『から騒ぎ』や
私、エマ・トンプソンが好きです。

ところで、書き忘れていましたが、Star WarsとIndiana Joens(両方ともルーカスですね)のハリソン・フォードは文句なしにセクシー!胸の辺りがうずくようです。
  • 2005/06/04 15:52
  • bonbon
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コメント返しでございます(笑)。

マクレガー、クリステンセン、両俳優の肩を持つわけではありませんが、このシリーズでは基本的に、「役者は実力を発揮できない」と思います。なにしろブルーバックばかりのセットで、そのシーンのみしか書かれていない台本を渡させ、結末も知らされず、先の展開も分からず、演技をしなくてはならないのですから。

ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマンなどは、他の映画では賞を受賞していますから、客観的に言って下手ではないはずなのです。まぁ、賞を取ったからうまいとは言い切れませんが、少なくとも大根役者ではないかと。

ルーカスは男女間の演出はダメダメ。人間心理の描写も下手です。唯一、オビとアニーの「師弟間」の描写のみ、満足できますが。

エピ5とエピ6はルーカスの演出でないので、そのあたりの描写は満足できます。もっとも、ファンはこの事実を、遥か彼方の銀河系に置き忘れてしまっているようです。(>_<)

エマ・トンプソン、いいですよね。役者としてはもちろん、「いつか晴れた日に」の脚本も見事でした。
■ラフマニノフ様、歓迎光臨☆
>「役者は実力を発揮できない」
結果を見れば、まさにそのとおりですね。でも、ルーカスはなぜそういう役者の演技力を封じ込めてしまうようなやり方をするのでしょうかね。
同じくブルーバックのみのの現場で撮られた映画では、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーの出た「スカイキャプテン…なんとかかんとか」ってのは面白かったです。

演出のダメさ加減は、今回はっきりしました。ダメだ。ルーカスは自分の力量をきちんと踏まえたうえで、役割分担をするべきだと思うんですよ。脚本は誰かほかの人を呼ぶ、演出も誰かに任せるといった感じで。確か、6作品のうちいくつかは、脚本を誰かと共同で仕上げたものがありましたよね?

まあ、楽しみにしていたし、これでパズルが仕上がったようなそういう気持ちの良さはありますが、一部の(どちらかというと多数派の)ファンのように、そこまで絶賛するには値しない映画と思いました。
  • 2005/06/30 14:19
  • bonbon
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■finland
Welcome to my weblog!
I'm afraid I have no idea what you wrote..., sorry.
I tried some 'on-line translate', though, still no clue.
Maybe you thought that I could understand Finnish as some of the words used on this weblog are, indeed, in Finnish, but I can neither speak nor read your language. I just used Finnish words in oder to make it appear more Chistmassy as it is thought Santaclause is originally from Finland.

However, I will be happy if you could be kind enought to write again what you've wrote, but this time in English for me.
  • 2006/12/30 13:36
  • bonbon
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v-219
  • 2007/01/12 15:03
  • 詠み人知らず
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■詠み人知らずさん
絵文字だけではどうお答えしてよいのやら・・・
この絵文字の指が中指だったら気分悪いですが、
人差し指なので・・・なにかなぁ?
マリリン・マンソンの写真、気に入ったかしらん?
離婚するらしいですねー。
  • 2007/01/12 17:15
  • bonbon
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