雨の金曜日

  • Day:2005.08.19 21:21
  • Cat:書房
8月19日 (金)   、それも土砂降り

♪憎い 恋しい 憎い 恋しい
    巡り 巡って 今は恋しいぃ~
  雨 雨 降れ 降れ もっと降れぇ…

などと、半ばやけっぱちになって歌いだしたくなるようなびしょ濡れの天気が続いております香港。雨のせいで気温は低く、それなのに冷房はいつもと変わらずに屋内を冷蔵庫と同じくらいの温度に冷やし、太陽が出ないので気分が暗くなりがちで、挙句の果てに全ての要素が複合した結果として風邪気味になりました。あると嬉しい、葛根湯。
本当はいろいろと書くことがあるのです。炸醤麺の開拓もしたし、面白い映画も観たし、先週の金曜日に食べた魚の話とか、来月に迫ったドイツの選挙のこととか、イスラエル政府がついにガザの入植者を撤退させたこととか、思うところもいろいろある。でも、なんだか気分が乗りません。全てはどんよりと曇った空と冷たい雨のせいです。

そのようなわけで、今日は私の気に入っているテレビ番組について語ろうと思います。

面白い番組がないので、日頃あまり香港のチャンネルは観ないのですが(いつもはNHKとStar Worldと半ば強制的にABC AsiaPacificとDW-TVを観ています)、金曜日の8時半からは、何をおいてもこれしかない。
TVB PearlでSuper Nannyを観るのです。

suppernanny.jpg子育てに(小さい子供のしつけという面で)行き詰った親の元を、ベビーシッター歴15年のスーパーナニーJo Frost(写真)が訪れて2週間で問題を解決するという、今はやりのリアリティ・ショーです。最初の2回は彼女の出身国である英国で撮影されていましたが、3回目位から舞台はアメリカになりました。それと同時に、それまでは3週間かけていたところが2週間に短縮されて、小賢しい演出が入るようになったりして番組としての魅力は半減したように思いますが、それでも子供たちの変化は変わらず興味深く、私をひきつけます。

私は子供もいませんし妊娠すらしていませんが、子育てや子供の発達・心理には非常に興味がありまして、これは保育師である母や、私自身ベビーシッターの経験が複数回あるということが影響しているのかもしれません。

ジョーが毎回のように使うテクニックがいくつかあるのですが、そのひとつが「Naughty Chair(悪い子の椅子?)」。親の言うことを聞かない子供を一時的にそちらへ座らせて頭を冷やさせる、いわゆる「タイムアウト」という方法です。この「悪い子の椅子」は、ちょうど良い椅子がない場合は階段でも良いし、小さな敷物の上でも良く、少し大きい子供(6歳以上だったかな?)の場合は「悪い子の部屋」を用意します。部屋の場合に大事なことは、先ずその部屋にある子供の興味を引きそうなもの全てを運び出して、可能な限りその部屋を「退屈に」すること。これで子供はその部屋へ行くのを嫌がります。
椅子なり階段なり敷物なり部屋なりを用意した後は、子供をそこへ連れて行ってそれがどういう趣向のものなのかを説明して理解させます。

さて本番。子供が言うことを聞きません。例えば不必要に大きな声で騒いでいるとしましょう。でも、「悪い子の椅子」はまだ登場はしません。先ず大事なのは子供に対して「やめなさい」と言うこと。もちろん、子供はそれくらいではやめません。次に、「もう一度大声を出したらあの椅子に座らせるよ」というように警告を与えます。これくらいでやめるような子供は子の番組には登場しませんし、一般的にも少ないでしょう。まだ奇声を上げ続けています。

ここで、椅子の登場です。

「さ、あの椅子に座るからね」と子供に言って、引きずってでも連れて行って座らせます。座らせたら、立ち上がらないように子供をしっかりと押さえて、どうしてそこに座らせられたのかを説明。そして、どれだけそこにいなければいけないかも伝えます。これは子供の年齢×1分で、例えば3歳なら3分。6歳なら6分です。

子供に伝えただけの時間が経ったら、子供のところへ行ってどうしてそこへ座らされたのか子供に言わせます。子供がそれを上手く言えないようなら、説明して分からせます。そして、謝らせる。で、何に対して謝るのか(どうしてごめんなさいなのか)言わせる。そこまでできたら、優しいお母さんに戻って、遊びなり何なり、椅子居座らされる前にやっていたことの続きをします。

これがすごい効き目!ただ、中には椅子から立ち上がってどこかへ行こうとする子供もいるので、そういう子供は何度でも根気よく捕まえて椅子に戻らせる。数回「ちゃんと座ってなさい」と言ってもダメな場合は、そのあとは子供を捕まえて座らせるときに無言で目も合わせずに。そうやることで子供にそれがゲームではなくお仕置きであることを解らせるそうです。

その他、彼女がいつも言うポイントは:
1、注意する時にはしゃがんで子供の目の高さまで下りて
2、注意する声は普通に喋るよりも低くして威厳を持たせる
3、ちゃんと言うことが聞けたら思い切り褒める


私には彼女とは見解を異にする事項もありますが(例えば、彼女は添い寝は絶対にいけないと言うけれど、添い寝が子供に与える良い心理的効果が欧米社会で見直されつつある)、将来私が子供を持つようになったら、この番組で学んだことを是非実践してみようと思います。

なんと、来週が最終回。Don't miss it!

Comment

あ、これ、この前観ましたわ。
子どもたちのギャングっぷりにびっくりでした。
4人兄弟で、それぞれが最悪なくらい落ち着きがない(笑)。
Super Nannyご登場以前に、それまで親は何をやってたんだとしか思えませんでした。

けりが観た回では、「悪い子の部屋」が登場し、お父さんが立ったまま怒っていたのを注意されていました。
ちゃーんと見ると、なかなかおもしろいんじゃないかなぁと思いましたが、bonbonさん、お好きですか、これ。
わぉ。私はまずこの写真にビックリしたわよ。脅かさないでよぉ。何となく私が悪い子になった気分。

私はTVのチャンネルを変える事は殆どありません。ずっとMTV。何故なら他のチャンネルは全く持ってつまらないから!台湾みたいに、伊能静やら他のアイドルやらがファッションやメイクについて語ってくれる番組があればいいのに。あれは良い(中国語の)勉強になったわ。時代劇とか、全然聞き取れない!
まぁ・・お風邪ですか?
こじらせないようご自愛くださいね。

この番組のうわさは聞いておりましたが、リアリティ大好きなイタリアでも、これだけはまだ同じ趣向のものが出てません。子供甘やかしすぎのイタリアでは、親がタータさんに対し、真剣に怒ったり、ビビッてしまったりで、番組にならないかも・・と勝手に思っております。

お大事に・・・ご静養くださいませね。
ごきげんよう
■けりさん、
好きです、この番組。もう最終回だなんて残念でなりません。
そうそう、今までどんなしつけをしていたの?と首を傾げたくなるような子供と家庭ばかりが登場しますよね。ま、そうでもないと番組として面白くならないだろうけれども。

■檸檬ちゃん、
あら、そこならPearlとかWorldとか映るでしょう?アメリカのドラマとかもやってるから面白いと思うよ。私はシンセン大学ではこの英語チャンネルばかり観てたわ。外へ行ってからはもう少しいろいろ観たけれど。台湾の鳳凰台とか。

■ihokoさん、
お見舞いのお言葉、ありがとうございます。
イタリアって、しつけが甘いんですか?フランスは厳しかったな。怒るのも褒めるのもしっかりで、メリハリがあって良いなと思いました。
舞台がアメリカに移ってからは、特に父親がまずジョーの注意を快く思わないことがしばしばあります。イギリス英語で痛いところを突かれるのが応えるんでしょう。でも結局は子供の変化を目の当たりにして折れるんですが。
イタリア版も見てみたいなぁ~。
犬と子供はドイツ人にしつけさせるのが一番とな。
  • 2005/08/21 16:50
  • 馬迷
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■馬迷さん、
あ、それよく言いますよね。やっぱり彼らは厳しいんでしょうか。
欧州の犬は、大きいのも小さいのも本当によくしつけられていますよね~。日本に帰るたびに、近所の犬にうんざりしますよ。
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