インド人のターバン

11月20日 (日)   晴れ

苔むす仏像@ピーク

先週の金曜日、久しぶりにハイキングに行きました。私が最後にかの有名なハイキン(グ)部の活動に参加したのは、一体いつのことだかもうさっぱり覚えちゃいませんが、とにかく夏が始まる前(香港あたりでは夏は4月ごろから始まります)であったことは確かです。そんなわけで、確実に半年以上は山から遠ざかっていたわけですが、だんだんと気候も良くなってきたことだし、そろそろ行こうじゃないかということで、お誘いいただき、もったいなくも参加させていただきました。

で、今日の眼目はそのハイキングではなく、ハイキングの道すがらふと見かけ、私たちに少々の疑問を投げかけた方々についてです。そのときにはすぐに答えが分からなかったので、帰宅してから調べてみました。
こんな二人でしたそれは、写真(参考)のような方々でした。二人で並んで歩いているのが、バスの中から見えたのです。(もうちょっと違う巻き方だったかもしれませんが)

その方たちを見て、一体彼らの宗教は同じなのか違うのか、という疑問が湧きました。二人とも頭にターバンを巻いてはいるものの、その巻き方が著しく異なります。インドで頭にターバンを巻くのは、概ねシーク教(インド全人口の約2%)の信者です。しかし、そのターバンの外見的差から、やはり二人は違う宗教に属するのではないかという意見も出されましたが、私はそれには賛成しかねました。なぜなら、以前「これ一冊で世界の宗教が分かる本」というような趣向の本で、「頭にターバンはシーク教の印」と学んだ覚えがあったからです。確かに挿絵でも、2種類の巻き方(本当はもう少し巻き方の種類はある)が載っていました。その本が正しいのだとすれば、あの二人は共にシーク教徒であるということになりそうですが、それならば何故ターバンの巻き方が違うのか。その辺がよく分かりませんでした。

インターネットでの検索によると、日本語のページからは以下の事実が浮かび上がってきました:
イ) シーク教徒には3種類のターバンの巻き方がある
ロ) それらは、出身地方(民族)や身分などによる
ハ) ターバンは、一度巻くと2~3日はそれをすっぽり脱いだり、またかぶったりできる
   (毎日巻くのではないらしい)
ニ) インドでは、ターバンを巻いている人は、ヘルメットをかぶらなくても良い
ホ) 女性信者は、長い髪を後ろで三つ編みにしている
ヘ) ターバンは、先ず布で髪を一つにまとめ(下地を作る)、その上に巻く

「3種類の巻き方が…」とはいうものの、それが説明されたページには写真も何もなく、私はたいそうガッカリいたしました。画像検索などをしてみても、よく見る「いわゆるインド人のターバン」という巻き方のものしかなく、私が捜し求めている、頭の前(額)でお団子を作っているあの形(前頭部お団子巻きと命名)が見当たりません。むぅ…と、袋小路に入ってしまったような気分になったので、日本語の文献は諦めて、英語のほうで探すことにしました。(こうして英語の文献に目を通すことができるとき、私は心から「英語ができるようになって良かった」と思います)

さて、英語のほうでも「ターバン+シーク+スタイル」などというキーワードで探してみました。すると、おお!ビンゴ!!と言わんばかりのサイトを発見しました。やー、良かった。The SikhNet Work

このサイトで見てみますと、ターバンの巻きかたは3種類どころではありませんね。しかも、女性だってターバンを巻くらしいということも分かりました。ま、巻く人もいるし、巻かない人(三つ編みにする)もいるということのようですが。

そして、ありましたっ!「前頭部お団子巻き」。どうやらこれは、主に少年の巻き方ですが、同時に略式なものでもあり、さらにはスポーツをするときなどはこちらにするらしい。ま、普通の巻き方のあれでは、頭が重いでしょうからね。これは、ターバンを巻く前の前の段階、つまり下地の姿であるということのようです。
やぁ、ひょっとして略式の巻き方なんじゃないかと予想はしていましたが、その予想が当たりまして、ワタクシとても嬉しいです。
おまけ: こちら、子供の巻き方。
おまけ-2: こちらは、写真は小さいですがいろいろなスタイルが載っています。

さて、ターバンを頭に巻く文化はインド以外にもいろいろとありますが、私はアフリカの女性が頭に巻くあの姿が好きです。

アフリカ-1アフリカ-2
写真は拡大できます

ぐるぐる巻きにしていることもあれば、きれいに形を作って帽子のようにしていることもありますが(ターバンとおそろいの生地のワンピースを着ている人が多い)、いつもとても素敵だなと思いながらみています。エリカ・バドゥーも素敵ですね。しかし、欧州ではよく見かけますが、残念ながら彼女たちは、香港ではあまり見かけません。

以上、香港でよく見かけるターバン姿のインド人についてまとめてみました。次回は、サリー姿のインド人についてです。(本当か?)

Comment

大変興味深く拝読いたしました。
聖職者ではなく、一般人が宗教により服装(ターバン含む)に制約があるというのは、無宗教のわたしには「いやー、信仰ってすごいなー」とある種の感動すら覚えます。

ニ)ですが、香港でも 宗教上の理由からのターバンライダーは、ヘルメット着用が免除されてると記憶します。
実際、目撃したことがあります(カレー屋のデリバリーでした<できすぎ)
  • 2005/11/21 00:55
  • うらら
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ほ~、そうだったのか!

映画「イングリッシュ・ペイシェント」でジュリエット・ビノシュの恋人役のシークの人が、水浴びをした後で、髪を編んでターバンを巻くシーンがあるでしょう?あれを思い出しちゃいました。
  • 2005/11/21 10:18
  • メラ
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2005/11/21 15:55
少年の“前頭部お団子巻き”をよく見かけますが、かわゆいですよねぇ。
そっか、あれにさらに巻き巻きしていくと、門番のおじさまたちのような立派なターバンになるのですね。
お勉強になりました。

アフリカンの女性の頭のまきものもすごいですよね。
留学中に、学校のトイレでまきまきされているのをじーーーっと見ておりました(笑)。
■うららさん
私も調べていて面白かったです。
ターバンもそうですが、イスラム教の、特に女性に関しては、国によってはいろいろなルールがありますよね。ユダヤ教徒も面白い格好をしていることがありますしね。しかもユダヤの女性信者は髪を剃っていると聞きました。日本の文化に深く根付いている神道や仏教では、一般人の服装や食べ物には細かい規制はないので、こういう事柄が一段と面白く感じられます。

香港でもヘルメットなしで良いのか…。
インドでも香港でも、その他のいかなる都市でもですが、もちろん宗教的な理由であれを外すわけにはいかないのでしょうが、ヘルメットよりは頭を保護しませんよね?命と引きかえってことか。信仰ってすごいわ。

■メラニンさん
そうそう、私もそのシーンが浮かびます。
素敵なシーンでした。

■秘密のコメントをくだすった方
すごく楽しみに待ってます♪
ところでターバンですが、目に付きやすい立場にある人たちが巻いていると。なるほどぉ。そうですね。
ターバン姿自体も目を引くものの、「インド人=ターバン」という印象を受けやすいのは、やっぱり貴殿がおっしゃる理由からなのでしょうね。

■けりさん
私も、この前頭部お団子巻き好きです。
インドは、カースト制は法律では禁止された(様な気がする)ものの、やっぱり文化と思想として根付いているものですから、ターバンの巻き方などもそれに現れるようです。ヒゲのたくわえ方なんかも関係があるのかしら…。

私もアフリカの女性の巻き巻き姿見たいーっ!あのターバンはどういう理由で巻いてるんでしょう。審美的な理由か?あの方たちがアフリカのどのあたりの出身なのかは知らないのですが、(かなり形を変えてはいるものの)ひょっとして「髪を隠す」というモスリム文化が発端なのかしら…。
  • 2005/11/22 09:56
  • bonbon
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いや~、まいった!
さすがボンちゃん!としか言いようがありません。
日ごろな~んにも考えずのほほんと過ごしていた私は、インド人は全員ターバンだと思ってました。
少年の前頭部お団子巻きは実際に目撃したことがありません。目撃してもなんの疑問も感じなかったことでしょう。

たまに自分の前をターバン姿の人が歩いていると「あの(ターバン)中ってどうなってるのかね?もしやハゲ隠し?わかった、昔トップの人間がハゲでそれを隠すためにターバンを義務付けたんだよ。」なんて、まったく根拠の無いバカな話をしていました。なんともお恥ずかしい。

些細な事でも疑問に感じ、その疑問を解決するために色々調べる事で自分の世界が広がるんですよね。
ボンちゃん、お勉強できたでしょう?
  • 2005/11/22 21:58
  • Hachi
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ボンちゃん「とリビアの泉」っていう日本のTV番組知っているかしら。

「ターバンの下にはもう一つターバンがある」で応募したらきっと「満へー」だよ。
  • 2005/11/22 22:00
  • Hachi
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>私もアフリカの女性の巻き巻き姿見たいーっ!
狭いトイレ(個室の外ですが)の鏡の前で、あーでもない、こーでもない、と大きな体をゆすって巻いている姿が珍しかったものです。ふふふ。

>ひょっとして「髪を隠す」というモスリム文化が発端なのかしら…。
なりほど!
元は暑さしのぎ兼頭の上に物(水がめや農作物などを入れたバスケット)を載せるための台であったり、それが彼女たちのおしゃれ心に火をつけたのでは、と想像していますが、真相はいかに?

それから、↑のユダヤ教徒について、元ユダヤオタク(ぷ)としてひとこと。インドの方々が宗教によって異なる服装をされるように、ユダヤ教徒も宗派によって違います。嘆きの壁の映像でよく目にする、黒ずくめに長いくるくるモミアゲ&もじゃひげの殿方たちは、正統派と呼ばれる方々ですね。留学してたときの寮の向かいがユダヤ法研究所で、このような姿の方々が出入りするのを見て、心ときめかせたのを思い出します。(ときめきには、テロの恐怖をも含む・・・。)
女性の剃髪については聞き覚えがありません・・・。
サリーの次は、ユダヤ教徒女性の剃髪について、よろぴくです♪
■Hachiさん
ええ、私もとっても勉強になりました。面白かったです。だから調べものってやめられないですね。
シーク教徒は髪を切らないので、ターバンの中は長い長い髪です。
でも「トリビア」はなぁ…。タモリとか知ってそうだしね。

■けりさん
いいなぁ。香港では見かけないのが実に残念ですわ。

あ、ユダヤ教徒の服装の差異ことなら知ってますよん(面白い格好をしている「ことがある」としたのもそのためです)。それも「これ一冊で…」に書かれてましたし、パリでもいろいろと見たので。
黒ずくめの更に上をいくのか、黒ずくめ+おでこに重箱を重ねたみたいなのを括りつけている人も見ました。話には聞いていたって程度だったので、実際に見たときには「おおー!これがあのっ!」とちょっと嬉しかったです。あれって、中に何か神聖なものが入っている(か、その代替)でしたっけ?

女性の剃髪は、ユダヤ教の超正統派の既婚女性の話です。
ユダヤ教では一般的に髪の毛に神秘性を見出していますが、さらに女性の髪の毛はとってもセクシーなものなのだそうです。だから、結婚後は夫以外の男性を誘惑しないように断髪するんだと聞きました。丸坊主に近い姿のようです。普段はスカーフやカツラで隠しているんですって。(でも、髪を隠せば良いだけらしいので、別に短くしなくっても良いのかも)  カツラ被るんじゃ、あんまり意味ないじゃんと思わないでもないですが、本物の自分の髪じゃないから良いのかしら。
こんなニュースもありましたね。当時、面白いなぁと思いました。
http://www.torah.org/features/secondlook/articles.html
こんなのもありました。
http://womenandjudaism.blogspot.com/2005/06/naso-5765-hair-there-everywhere.html
  • 2005/11/23 13:05
  • bonbon
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>香港では見かけないのが実に残念ですわ。
重慶マンションあたりで・・・(笑)

ユダヤ教徒の女性の剃髪の件、どうもですっ!
知らなかったよ~
イスラム教しかり、髪の毛を隠す文化はこれが根源でしょうかね。プロテスタントのお話ですが、『The Scarlet Letter(緋文字)』でも、彼女の美しい髪を・・・なんてくだりがあったように記憶しています。

>あれって、中に何か神聖なものが入っている(か、その代替)でしたっけ?
そうだったと思う・・・うろ覚え(爆)
巻き方にもお作法があったような・・・。
■けりさん
重慶大廈、いないこともないですが、やっぱり欧州に比べると少ないですよね~。

キリスト、イスラムの産みの親みたいな存在のユダヤ教ですから、いろいろな習慣は影響しているのかもしれませんね。私はカトリックの聖職者の剃髪が、どうしてあんなに不恰好な姿を選んだのか(カッパ禿げ)不思議でなりません。そう言えば、シスターも髪を切りますっけ?
血を分けていない仏教も剃髪しますから、そのことを考えると、髪の毛って人間にとって不思議な存在ですね。
  • 2005/11/28 11:39
  • bonbon
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トリビアといえばさ、女性誌の「アンアン」は
「an・an」じゃなくって「an・am」なの、
知ってた?
  • 2010/07/10 14:52
  • ひょっと子
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■ひょっと子さん
むむ・・・!これは、私が知っているひょっと子さんでいいのだろうか?
いいんだろうな・・・ということで、つづけます。

ええー!そうなの?
Can Camみたいな感じ?ほほー!
そこを「m」にするのって、どういう意図があるんでしょうね。
  • 2010/07/12 19:54
  • bonbon
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そうそう、cancamだった
まちがえた!

ごめんちゃい★ テヘッ
  • 2010/07/13 13:26
  • ひょっと子
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■ひょっと子ちゃん
なぁんだ。それならもうずっと前から知っていてよ!
でも、初めて知ったときには驚いたなー。
どうして「m」にしたんでしょうねえ?
  • 2010/07/15 16:23
  • bonbon
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