打小人

3月8日 (水)   曇り 濃霧

週の真ん中水曜日!光陰矢のごとし。今週ももう半分過ぎてしまいました。昨日も今日もなんだか朝から倦怠感がつきまとっているので、洗濯乙女となっております。昨日は綿の白いものを90℃洗濯。今日は色の薄いものを30℃で洗濯してます。さっき部屋着に飛ばしたスープがシミにならないと良いけれど…と祈りつつ。

さて、昨日の「打小人」の続きです。

呪い中

この写真は、ちょうど呪いをかけているところ。手前のしゃがんでいる一団がそれです。左から、助手、呪い師(白いパーカーを着て、前かがみになっている人)、クライアント(黒い上着を着て、じっと見入っている人)、その友達(ピンクの上着)。以上、呪いのおばさん以外は、予想です。
いろいろと調べてみて、日本語ではあまり詳しく説明しているサイトがなくて困ったのですが、中国語だと、分かりやすく簡潔に、でも私の知りたいポイントは押さえて説明しているサイトがありました。
まずは、シンガポールのサイトでしょうか?シンガポールも中華系が多いので、啓蟄の日には同じことをするのかもしれません。
それから、こっちは香港のサイト。打小人に必要なもの一式の写真が載っています。驚いたことに、動画までついていました。きっとこのサイトを運営している方なのでしょう、手順の説明をしながら、模擬打小人を披露してくださっています。ああ、広東語が分からないのが悔しい!

さて、最初の写真にも写っているのですが、敷物の上に黄色いものがたくさん並んでいますね。あれは紙の虎です。打小人は、別名「祭白虎」とも呼ばれるそうです。
どうやら、中国では啓蟄は、虫が起きだしてくるだけではなく、虎も眠りから覚めて餌を求めて山を下りてくる日ということになっているようで、その虎(白虎)が言い伝えでは「人喰い虎」なんだそうです。
また、古くから中国の田舎の方(中国の田舎なんて絶望的に広いのでどの辺の田舎かは知らないけれど、華僑や外国への移民をたくさん輩出する地方であろうということは、香港やシンガポールという都市で打小人が行われていることからほぼ確実かと)では虎をかたどった紙を、ネズミやヘビ、はたまた口論よけのために家で祀っていたそうです。(SCMPに書いてありました)
白虎は、この他にも道教の神様の一つでもあります。中国で発展した占いの基礎ともいえる陰陽五行説の、五行説にも出てきます。道教は中華系の人の信仰を広く集めていますし、中国人は占いも好きですから、どれが先だったのかは知りませんが、とにかくこれらの白虎はそれぞれ無関係ではないと、私は思います。
呪いのおばちゃんの紙の虎にの口には豚の脂身が押し込まれているのですが、これはもともとは啓蟄の日に「人喰い虎が山を下りてくる」というところに由来するようで、山のふもとの村では紙で虎をかたどったものを祀って豚の肉や血を供え、虎の空腹を満たし、それで人が食べられるのを防ぐと信じていたようです。虎というのは恐れられると同時に、その強さから崇められる存在でもあったために神格化されたので、この脂身は云わば春に目を覚ます虎の神様への「お供え」です。

虎についてはこれくらいにして、なぜこの日に打小人なのか。「小人」というのは、災いをもたらす人のことのようですが、言い伝えによると、この啓蟄の日には、虫や虎だけではなく、それら「小人」も出てきて悪さをするらしいです。と、少なくとも近年ではそのように言われるようになって、それでこの日に打小人をすると、一番効果があるということになったようです。実際、啓蟄でなくても、この呪いのおばちゃんたちは、数人ガードの下にいますので、べつに啓蟄でなくても良いということでしょう。
打小人の手順については、Japanese Timeのここにあります。かなり下のほうにスクロールしてください。なんと言ってもハイライトは、穿き古した靴で、ぺしぺしぺしぺし…と小人に見立てた紙を叩くところでしょう。そのときに唱えなければならない呪文みたいなものがあるそうです。靴やサンダルなどが一般的ですが、この日はナイフや金づちも見かけました。

にっくきあやつを呪う日とは言え、どうやらそれだけではなく、厄払いをして幸運を祈るという側面もあるようです。費用は50ドルから。呪う人一人につき50ドル・・・でしょうか。自分や友達、家族などの幸運を祈ってもらうのにはもう少しかかるらしいです。

呪いのおばちゃんたちですが、この人たちは専門教育を受けた巫女さんか何かなのでしょうか。SCMPのインタビューに答えていたおばちゃん(カムさん)は、呪いババア歴5年。まだまだ新人というイメージが私にはありますが、この数字はこの世界ではどのような位置づけになるのでしょう。とにかく、失業後(以前何をやっていたのかは不明)、この呪い業に転職した模様。娘さんたちが助手となって、手伝ってくれているそうです。どこかで読んだのですが、この呪いおばちゃんたちの収入は、一日400~500ドルほど。啓蟄の日が一番儲かるそうです。

しかしまあ、水を注すわけではないですけれど、中華系には何でもかんでも他人のせいにする(自分の非を認めない)人が多いので、こうして他人を呪う、さらにその呪う行為も他人にやらせる(少なくとも丑の刻参りは自分でやりますから)というのが、いかにも中国人という感じだなぁと思いました。

この暦カレンダーによると、来年の啓蟄は、今年と同じく3月6日。お見逃しなくっ!

Comment

・・・と言う事は・・・日本で言うと、神社でお払いを頼む
みたいな感覚なんでしょうか???
ま、神社ではヒトは呪いませんけどもww
でも、日本だと、積極的にヒトを呪う、というのは
あんまり無い気がするなぁ。
丑の刻参りも、夜中にするし。
このあたりも、お国柄・・・なんでしょうか。
面白いですね♪
ああ、bonbonさん!
私も6日にこれを見かけて、何なに??と思ってた所だったのですよ。

香港のサイトをのぞいたけれど、私にはさっぱりでした。。。
もちろん動画のお兄ちゃんが言ってることも、ちんぷんかんぷん・・・。今まで広東語を学んできた時間はなんだったのでしょう(泣)
bonbonさんの詳しい説明ですっきり!
ありがとうございました~☆

それにしても、香港一の繁華街の片隅で、こんなちょっと怪しげなことが堂々と行われているなんて、香港やっぱり面白い!
  • 2006/03/08 23:44
  • shell
  • URL
■せんとさん
そうそう、きっとそんな感じではないかなぁ。
みんな他人のせいにするのが当たり前だから、こういうことにも後ろめたさがなく、他人の目を気にしないし、白昼堂々できるんでしょうかね。丑の刻参りは他人に見られたら(見た人が他界するまでは)効果がなくなってしまいますものね。
文化・風習の違いって面白いですねー。

■shellさん
お役に立てたようで、私もうれしいです。
ねー、香港て面白いですよね。
私は特に、虎と脂身の存在が疑問でした。調べてみて、面白かったです。
>呪いのおばちゃん

「拜神婆(ばーい さん ぽー)」と言うのだそうです。
なんかイメージと違うネーミングですね。
  • 2006/03/09 11:57
  • 馬迷
  • URL
  • Edit
もも代さんはここで乙女とか洗濯♪
さてbonbonがここにおばさんみたいな洗濯しなかったよ。
さてきょうもも代さんは、倦怠しなかった?
さてbonbonで、呪いとか予想したよ♪
さてここに洗濯ー!
さてここで予想すればよかった?
さてbonbonはここへ人とか洗濯するつもりだった?
さてbonbonは洗濯したいなぁ。
■馬迷さん
お加減いかがでしょう?
ずいぶん神々しいお名前ですね。
んー、イメージと合うのは「婆」という字だけかな。(笑

■もも代さん
洗濯洗濯って、洗濯なら昨日したよ!
今日はアイロンだよ。
アイロン
イロンア
ロンアイ
ンアイロ
  • 2006/03/09 18:51
  • hiro
  • URL
■hiroさん
アンロイ
イアンロ
ンイロア
ロアイン
アアロン 萌?
  • 2006/03/11 09:21
  • hiro
  • URL
萌え~
  • 2006/03/11 11:47
  • うらら
  • URL
  • Edit
■hiroさん、うららさん
お後がよろしいようで・・・<(_ _)>
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