美人の素

  • Day:2008.01.28 15:06
  • Cat:葯房
1月28日 (月)   曇りのち雨の予感・・・?

ラナンキュラス
<美は一日にして成らず>

bonbon堂にお集まりの皆様、こんにちは。香港は今日もどんよりとした灰色の曇り空が広がり、肌寒さを覚えるような天気です。こういう季節には、人々の表情も優れません。
香港の悲しいところは、こういう季節でも室内はクーラーがきいていることが多いこと。どこかで暖をとろうと思っても、なかなかほっとするような暖かさの場所がないことです。

さて、本日は美人のお話です。男性諸賢も、是非ご一読を。
※ものすごい長文です。覚悟してね♪
(400字詰原稿用紙ほんの8枚分ほど・・・)
You look stunning!!

とは、私がたまに言われる褒め言葉。このセリフは英国の男性から聞くことが多いように思います。(個人的な印象です。米豪などの人も使うでしょう)

「stunning」は、手元の英和辞典(ジーニアス)によると、
  1[通例限定]<略式>美しい、とても魅力的な;かっこいい
  2 驚くべき、びっくりさせる;(耳を)つんざく
というような意味があります。
You look stunningを日本語に訳すと・・・んー、なんでしょうね?とにかく、「美しい」と賞賛していることは確かです。

意味は分かっていてもうまく訳せないのにはわけがあるのです。そこが本日の眼目。
どうしてうまく訳せないかというと、日本語では(文化、習慣的に)こういうことをあまり言わないから。You look stunningは、言うなれば、他人の外見、服装など褒めるときの決まり文句の一つですが、日本語では思いつきません。

先日、月島で美貌のヒトヅマCさまともんじゃ焼きを頬張りながら話していたのです。日本人男性と欧米人男性の違いについて。
複数ある違いの一つが、この「褒める」ことでした。
そのときCさまのおっしゃったお言葉:
「あれって、エステよね」

全くそのとおりです。あれは美人の素。「病は気から」とはよく言いますが、美人も気からだと、私は思います。

世の中には褒められて伸びるタイプと、叩かれて伸びるタイプとありますが、この分野においては、女性はほぼ例外なく前者ではないでしょうか。
それなのに、嗚呼それなのに、ニチポン男児はなぜ異性を褒めることを(欧米人男性ほどには)しないのか。それがニチポン的男らしさなのか。ただ恥ずかしがりやさんなのか。

過去の文献を紐解いてみると(大げさだわ)、源氏物語の時代などは、一夫多妻ではあったものの、基本的には結婚(同衾)のそのときまでは男性は女性の顔を拝めないという文化だったことがわかります。少なくとも結婚するまでは手紙にあれこれと対象の女性の気を好くするような文句を並べていたはず。
ならば、なぜ今日の男性は・・・と思ったら、ああそうか。もしかして、古代から結婚(同衾)という目的がないと、女性を褒めることはしなかったのかしら。つまり、つねに下心ありき?
現代の大多数のニチポン男児には、この仮説が当てはまりそうな気もします。下心がないと行動しない。

じゃー、そこんとこいくと、欧米人男性諸君はどうなのか。下心はないのか。
ないとは言い切れないでしょうネェ。そこはやっぱりオトコですし。
ただ、私がいつも思うのは、欧米社会(またはキリスト教社会)では、女性がけっこう大事にされているなーということです。社会的な地位とか、ビジネスの世界で・・・などという話ではなくて、もっと生活の、思想の根本の部分で女性に対しての尊敬の念というか、「大事にする」という気持ちがあるように思えます。(それが聖母マリアの存在(及び崇拝)に起因するものなのかどうかは、また別のリポートを待ちましょう)
日本にはそれがない言とえば間違いになるんですが、欧米社会に比べると薄いというか、弱いというか、表立ってないというか。

一番分かりやすいのは、レディーファーストなどといった文化でしょうか。その他、コートを着るのを助けてくれたりもしますし、重いものを持っていれば見ず知らずの相手でも手伝ったりしてくれますね。
皆がみんなそうだとは言わないけれど、日本よりは手を貸してくれる確立が確実に高いです。
そこに下心があるんじゃないかと言われれば、それは否定しきれないけれど、下心があろうとなかろうと、助けてもらう身にしてみれば、助けてくれないよりはずっとありがたい。そのうえ気分も好いです。(セクハラ的迷惑行為に発展するときもありますが、ごくたまにです)

・・・と、ここまで書いて解りました。つねに多少なりとも下心が存在するのなら(ただ、欧米では女性を褒めるのがマナーの一つとなっている気もする)、そうか、ニチポン男性は下心があると思われるのがイヤなんだ。きっとそうだわ。あいつ、スケベなやつだなんて思われるのは、そりゃあ誰だって嫌でしょうよ。

となると、これは「他人の目を気にするか否か」という問題かしら。欧米の方々は、他人の目を日本人ほどには気にしません。だから、人目をはばからずに女性を褒めたり、手を貸したりができる。日本人は人目を気にするので、それができない。
なるほどネェ~。

欧米の女性には、自分に対する自信にあふれて魅力的な人が多いという印象を私は受けていますが(中にはそれが傲慢の域に達している人もいるけれど)、これも「褒められて」生活しているからだと思います。
男性も然り。
これは、性別を問わず小さい頃から「褒めて伸ばす」という文化があるからだと思います。
彼らのしつけを見ていると、叱るときにはそれが人前でもビシッときびしく叱りますが(他人の目を気にしないという文化)、褒めるときには手放しに褒めちぎる。大げさなくらい褒め称えます。人前でも叱り、また褒める。チャンスは逃さない。

この「褒める」ということに対して、自分で興味深く思ったのが、フランスでベビーシッターをしていたときでした。
フランス人の女の子でしたが、日本語が少しできます。私が日本語で話しても、日本の子供が理解できるような言葉を選んで話せばちゃんと理解できる子でした。
私は当時語学留学生でもあったので、フランス語の勉強のために彼女や彼女の家族とはほぼ100%フランス語で喋っていましたが、たまにみんなで日本語で喋ることもありました。
日本語で喋っているときでも、彼女の母親は彼女を叱ったり褒めたりが日本語できちんとできるのですが、私は叱る方はまだしも、褒めるのが日本語ではうまくできません。
仏語や英語で言うセリフを直訳すれば日本語になりますが、なんだか不自然な感じ。でも、同じことが英語やフランス語ではすらすらと出てくるのです。外国語だからって口先だけというわけではなくて、心から彼女を褒めるんですが、それが日本語だとうまくいかないのでした。逆に、日本語で言う方が口先だけになっているような感じすら覚えました。

えらく長々と書いてきましたが、つまり私が言いたいのは「褒めよう!」ということですね。これだけ書いて、そんだけ。ごめんなさい。

女性の地位向上を目指すなら、まずは日常的に女性を褒めよう。そして、自信を持たせよう。輝かせよう。そこから始めよう。そういった土台があってこそ、本当の地位向上につながるのではないでしょうか。


*   *   *   *   *

You look stunning!などと言われたとき、私は基本的には「Thank you」と答えます。褒められたら、謙遜などせずに素直に感謝しようと思っているので。さらに「あなたも素敵よ」などと返すと感じが好いですね。
謙遜したいときには、「You are too kind...」などと答えます。
バカな冗談を言い合えるようなうち解けた人には、「I know」と冗談めかして言ったりもします。

しかしたまに日本語で日本人男性に褒められると、照れちゃうというかなんというか、やっぱり「いえいえ、そんな・・・」なんて謙遜しちゃいます。日本語会話中は頭の中も全部日本語だし。これも大和魂なのか?私が日本人である証拠かしら。

おめかししたときには、必ず殿に「How do I look?」と質問します。殿は欧米人なので、ちゃんと「Good」「Nice」「Beautiful」などと返してきます。ただ、私に目もくれずに言うことがあるので、そういうときには「見てないじゃん!」と言って、ちゃんとこっちを向かせます。
返ってくる答えが分かっていても、褒められるというのは、やっぱり気分の好いものです。

Comment

褒められて、素直にありがとうと言えるbonbonさんはすてきなのでしょうね☆フランスでは、じろじろ見つめるのはどうかと思いますが、男性の視線と褒め言葉が女性をより美しくしてくれるんだなあと本当に思いました。フランスに長い台湾人の男性は、香港では「シンガポール系中国人?」と言われる私にも、「今日のスカートすてきだね」などといつも褒めてくれていたので、嬉しいと同時に、次に会うときもすてきでいたい、と思うんですよね。ボルドーのホストファーザーは、娘たちに「Tu es belle aujourd'hui」と言っていますよ~。

平安時代って、貴族文化ですよね。貴族文化は、女性的だと私は思うのですが、そういう場合、口説いたり、お香をたいた手紙を送ったり、季節の花を扇子にちりばめてあげたり、そういうことを男性もするんですよね。今の日本は、明治からどこか侍的(江戸時代の商人たちは結構男女平等で、離婚した女性は価値があったのでー参照:杉浦日向子)なまま来ているような・・・

私は日本人の友達でも、褒められたら「わーうれしい!」と言うようにしています。ずうずうしいかも??でも、すてきだな、いいな、と思ったことは、口に出さないと相手に伝わりませんから、その瞬間に言いたいものですよね。あー褒められたい!(笑)
イタリア語での・・綺麗とか可愛いとかいう、殆ど、おはようやこんにちわの方言のような表面的な言葉に対しては、私も「I know」と答えておりますが・・(ほっほっほ)この外に、時折使われる魅力的とか魅惑的と言われる方が誉め言葉としては深みも趣もまた真剣さもあるような気がしますので、そういう時は・・ちょっと照れて・・ありがとうご親切な方ね。などと返しております。良人は毎日ちゃんと毎朝、ご挨拶代わりに何か誉めてくれた後仕事に出かけます。多分、これが実年齢より10歳ほど下に思われている秘訣かと思いますのよ。
  • 2008/01/28 21:47
  • ihoko
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私はどちらかというと....褒めるのが大好きなんだわ(笑)
エロでも下心もなく...異性を褒めるより同性を褒める事多いよ。
なんか私ってば、人様のイイトコロばっかり見えちゃうの、天使だから(笑)
(●´ω`●)ゞエヘヘ
そんな私は
褒められると のびまくり
けなされると 感じるタイプです(≧m≦)ぷっ!

最強なオンナな気がしてきましたぁ(爆)
  • 2008/01/29 00:11
  • ちいたん
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受付するの?
私も勿論褒められたら「ありがとう」と返します。日本語でもね。真実はどうであれ、褒めるという行為には感謝をしないと、ね。

日本の男性も、褒める時は褒めます。bonbonの言うとおり、下心のあるときに!!時々笑ってしまうほどのお世辞を言う人もいますしね。
褒め言葉は色々あれど、先日は「檸檬さんと一緒にいると癒されるよ」と褒められました。うげ!自分で言うのもなんですが、私といて癒されるなんて有り得ない!w 初めて言われました。その褒め言葉に対する応えは「でしょ」でしたけどw その会話は、私の家に行きたい!と私と交渉しているときに出たものです。まったく・・・。

でも、外国人の、電話やメールで「hi,cutie!」等は、矢張り照れくさいですね。うきゃ♪ってなります(喜んではいる)。
■j'adoreletheさん
いえいえ。こんな私でも褒めてくださる、その心に感謝です。
>嬉しいと同時に、次に会うときもすてきでいたい、と思うんですよね。
そのとおり!そうなんですよ。そうそう!
そうやって、どんどん美しくなるんですよね。
ああ、そうか。貴族文化と侍文化の違いがありましたね。忘れてました。
確かにご指摘のとおりかもしれません。

■ihokoさん
やはり、みんな褒められて伸びるんですよね。
イタリア人は、ありとあらゆる形容詞を用いてべた褒めしそう・・・。
そうそう。挨拶みたいなものなんですよね~。
だからこちらも気安く受け答えができます。

■ちいたん
褒められて伸び、けなされて感じ・・・
いずれにせよ前進するってことね?
最強!
ちいたん、怖い子・・・。(ガラスの仮面より

■もも代さん
ん?受け付けるの?

■檸檬ちゃん
ニチポン男児は、行動が股間に結びついていることが多いと思うのよ。
海外経験が豊富だったり、海外生活が長い人なんかは
もちろんその限りではないんだけれども。

>「檸檬さんと一緒にいると癒されるよ」
笑った。もっとうまいこと言えないもんかしらネェ。(笑
いや、彼は真剣だったのかもしれないね。ごめんよ、彼。
  • 2008/01/29 13:17
  • bonbon
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初めて香港へ行った時に、ホテルの朝食をとるためレストランへ行くべくエレべーターに乗りました。先に乗っていた白人さんがなにやら言いまして、旦那が「thank you」とかえしました。「あの人が奥様綺麗ですねといったんだよ」と教えてくれ、「えーーー?なんで?すっぴんなのに?」ととてもビックリしました。そんなこと言われたのは初めてで、しかも見ず知らずの人間にそんなこと言うか?と動揺(!?)してしまいました。
でもでも言われて嫌な気はしませんでした(むしろ嬉しかったりして)ので、エレベーターを降りるとき私はしっかり微笑んで「thank you」と言いましたが。
白人の殿方はお世辞でもエレベーターに乗り合わせたご婦人に声をかけるものなのでしょうか?
  • 2008/01/29 13:49
  • URL
■悠さん
エレベーターなどで乗り合わせると、微笑を交わしたり、
ちょっと挨拶(おはよう、こんにちは、Hiなど)したりはします。
きっかけがあればちょっとした会話に発展したりもします。
というわけで、性別を問わず声をかけることはしますが、
普通は上記のような挨拶で、「褒める」ということはあまりありません。
ただ、よっぽど素敵なものを身につけていたとか、そういう場合は
「まあ、素敵!」なんて言ったりもします。
赤ん坊連れの人には、私は「可愛いですね~」と声をかけたりします。

わざわざ旦那様に言ったということは、
その白人さんに悠さんがとても美しく見えたのではないかと予想します。
旦那様が「Thank you」と返したのも好感が持てますネェ。
日本は「うちの愚妻が・・・」とかそういう文化ですから。
  • 2008/01/30 12:02
  • bonbon
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う~ん やっぱりニチポン男児としては日本語で「今日の君は星のように輝いてるよ☆☆☆」的な褒め言葉は歯が浮いて言えない。 なので僕は「今日のワンピかわいいね よく似合ってる」とか「今日の髪型ちょっと雰囲気かわってゴージャスに見えるね よく似合ってる」などと言ってます。 本人を褒めてるのではなく着ている服を褒めてるので大変失礼なのですが、よく似合ってるとちゃんとフォローするのでOKかな!?と 笑 

英語の場合は別に普通に Wow, you look great today! とかは言えますが、さすがに彼女以外に beautiful はいいづらいです。

それと、僕以前ちょっと親しい女友達はみ~んな会話のあとに Darling とつけてたのですが、例えば It's such a nice day, what's your plan today. bonbon darling !?  みたいに・・・・  香港でこれやったらこっちの女性 Darling なんていわれて「ぎょっ!」とする人が多いからやめました 笑 

逆に、今の彼女と付き合い始めた時、僕が彼女を Darling だったり Honey と呼んだらえらいニコニコ喜んでたわぁ~ 親しみを込めて親友をダーリンって呼ぶのはダメで やっぱり香港でも特別な人のみをダーリンって呼ぶのと理解しました。 
  • 2008/02/01 18:23
  • hiro
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オホホホ!エステ発言をしたちょいさま登場です♪

もうね、あれがないと生きられないくらい重要です。いやホント。
ホメベタな日本人男子は損をしてると思う。だって、マニュアルに沿ってデートコースを選んだり、プレゼントを選んだり必死になっても、上手に褒めるってのは付け焼刃じゃダメだもんね。

日本人男子の友達でもほめ上手がいます。「わ、ちょいさん、今日ステキですね、いや、今日“も”ステキです(笑)」とか「相変わらずおきれいでどきどきしちゃうな」とか言ってくれるの。心の中で「Yes!」とガッツポーズ。だって、それが聞けるかな、と思うだけで、仕度が念入りになりますでしょ。それがデートじゃなくったって、異性と会って褒められるとうれしいものですわ。それは男子にしたって、女友達が自分と会うのにきれいにしてきたらうれしいと思うしね。

世の男子諸君!ホメ上手になりましょう!きっといいことがあります。ええ、ええ。
■hiroさん
本当にネェ。どうして日本語だとうまくいかないんでしょうネェ。
でも、hiroさんの褒め方も、Good enoughだと思います。
日本人では、そうやって服装でも髪型でも褒める人も少ないもんね。

確かに、なんでもない人にダーリンて言われたらびっくらするかも。
英国系の人なんか、言う人もいるけれどね~。
英語が喋れる香港人も、英国人ではないからなじまないかもね。
だから逆に、特別な人にそういわれると嬉しい。
その気持ち、よく分かります。
これからも、日本語で日本の女性を褒め続けてください!

■ちょいさま
もうね、このセリフ、心のノートに書き留めました。(ちょっとロマンチック♪

>それが聞けるかな、と思うだけで、仕度が念入りになりますでしょ。
本当にそうですよ。
それが特別な相手でなくても、やっぱり褒められるのは嬉しい。
ニンジンを鼻先に垂らされて走る馬じゃないけれどさ。

日本語でさらっと言える人がいいですね。
なんかこうムンムン☆ムラムラな感じじゃなくてね。
しかしやっぱり、日本語で言われると照れちゃう大和撫子な私。
慣れでしょうかね。

そうだ。男子諸君!褒め上手になろう!損はないぞ!
  • 2008/02/02 21:53
  • bonbon
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