優しい香港人

  • Day:2008.09.03 10:28
  • Cat:本堂
9月3日 (水)   雨ときどき曇り

看板猫
<看板猫>

なんかね、昨日の朝から右側の耳の下のリンパ腺と思われる場所がちょっと痛いんですよ。心なしか腫れている気もする。風邪かしら・・・と思って昨日の夜は薬を飲んで寝たんですが、今日も昨日みたいな痛みはないものの、それでもまだほんのり痛いし、やっぱり少し腫れているような気がしないでもない。明日もまだ痛かったら、お医者さんに行こうと思います。

昨日の夕方、私はまた香港人の優しさに触れ、涙がチョチョ切れるかと思いました。

昨日は、今公開中の映画「花より男子 ファイナル」を友人たちと鑑賞して、そのあとおやつをたくさん食べながらいっぱいお喋りして、友人宅の猫を心行くまで撫で回して、大満足で家路に着きました。

うちまではそこが始発のミニバスで一本。バス停へ向かうと、もうバスがお客さんを乗せて停まっていました。運転手さんはまだ乗ってません。
友人に別れを告げて私もバスに乗り込むと、「あ、そうだわ。オクトパスにお金が入ってないわ」と思い出し、それじゃ小銭で払いましょうとお財布を開けると、あら!小銭がない!(オクトパスとは、オクトパスカードというICカード。スイカみたいなもんですが、便利なものはすぐに普及する香港ではすでに10年以上の歴史があります)

うーむ、困った。
バス代は5ドル。お財布に入っている最小紙幣は20ドル。

香港ではバスの運賃におつりは出ません。このため、オクトパスの普及前は、バス停で「お金崩れます?」と他人に話しかけることはそう珍しくありませんでした。今でも時々見かける光景です。
私もそれに倣って、バスの乗客の一人に話しかけてみました。

 ぼん 「すみません、細かくなりますか?」と言いつつ、20ドルを取り出す。
 乗客 「うーん、ならないなぁ・・・」

しかしその表情は、10ドルだったら崩れるんだけれど・・・と言っています。私は、お昼ご飯の会計を終えたときに、友人の一人に十ドル札を押し付け、自分は20ドル紙幣をお財布に入れたことを思い出しました。私があんな意地の悪いことをしたから、罰が当たったんだわ・・・。ああ、ごめんなさい。

しかし困った。運賃は5ドルなので、20ドル払えば利用はできますが、おつりが出ないということは、15ドルの損失を出すということになります。こちらの感覚で言うと、ま、50円のところ200円払って、150円失うという感じ。(日本円に換算すると、1ドル=15円として、75円のところ300円出して、225円の損失となります)
バスターミナルの上階にあるショッピングモールへ行けばお金を崩すことはできます。または、すぐ近くの地下鉄(この線に乗ってもうちへは帰れません)の駅へ行けば、オクトパスにお金を入れることもできます。しかし、そうしてバス代を確保してバス停に戻ってきた頃には、このバスはもう出発してしまっていることでしょう。しかも、この番号のバスは本数が少ない。次のバスまでに何分待つことになるか・・・。

お財布を何度見直しても10ドル紙幣はないし、小銭も増えません。ポケットの中に余分な小銭が入っているということもない。ああ、困ったわ・・・と思っていると、私が話しかけた青年がジャラジャラという音を立てはじめました。
と、私に向かって「これ、どうぞ」と5ドル分の小銭を差し出すではありませんか。

「ええ!ありがとう。でも私は・・・(小銭がないのでお金を返せません)」と私が言うと、
「いいんですよ。さあ、どうぞ」と、お金をくれました。

「ありがとう!」と、ありがたくお金を受け取ってそれを料金箱に入れ、席へ戻るときにまたお礼を言いました。笑顔で「なになに、いいんですよ」と答える青年。なんて優しい人でしょう。恋に落ちるかと思ったわ。
気持ちとしてはもう、バスに乗っている間中「ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・」と繰り返したいくらいでしたが、それはさすがに嫌がられるだろうから止めておきました。でも、もう感謝の気持ちで胸いっぱい。

たまたま同じ場所で降りたので、バスを降りてからもう一度「本当にどうもありがとう」と言うと、「どういたしまして!」と、爽やかに微笑んで去っていきました。

ああー、あんた天国へ行くよ。
こんな優しい男性に育て上げた親の顔が見てみたいもんだわ。

日本人とは反りの合わない部分も決して少なくない香港人だけれど、こういう優しさは見習いたいもんだと思います。ときどきこうやって優しくしてもらうことがあるので、私も恩返しと思って、例えば土砂降りの中同じ方向へ歩く人が傘を持っていなければ傘に入れてあげたり、電車では積極的に老人に席を譲ったりしますが、こうやってお互いに他人に優しくあれという姿勢で生きるというのは素晴らしいことだと改めて思います。

5ドルめぐんでくれた青年、本当にありがとう!

Comment

その青年の目にこの文章が・・・・・

私はスタンレー行きのバスで西洋人夫婦の$50紙幣をジャラジャラと小銭に換えてやったことがあります。あの時の彼らの感謝の気持ちを(私が勝手に)想像するたび「ああ、これからもいつでも100換えれるように小銭を持ち歩こう」と思います。あのときは西洋人夫婦の(私が想像する)感謝の気持ちもさることながら、バスの運さんが降りるときにも笑顔で「サンキュ」と言ってくれ、私はその渡哲也風サングラスの運さんに恋をしそうでした。
  • 2008/09/03 13:54
  • sue
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良い体験をされましたね。世の中捨てたものじゃないって思いますよね。

さて、花より男子の映画ですが香港も舞台の一つだというので私も見ましたよ。
最初に配役を見たときは「な・なぜ・・・」と思った4人ですが
慣れというのは恐ろしいもので気がつけば、「花沢類」以外は受け入れることが出来るようになりました。
あくまで個人的な感想です。
  • 2008/09/03 17:18
  • joona
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だいじょうぶ?
なぜか私も同じように耳の下のリンパが痛い。涙。
しかもくしゃみまで出て来たので、風邪かなあー。

バスじゃないけど、10年くらいまえにロンドンのトイレで同じことしてもらったよ。
やっぱりこういう経験すると
自分も同じことがあったら、同じようにするよねー。
良い経験&良い話だわん♪

  • 2008/09/03 17:30
  • ちいたん
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んまぁ!なんて素敵なお話・・・!
でも、もしそれがbonちゃんでなく私だった場合、
その青年は同じように5ドルを恵んでくれるかややギモン!w

そういえば日本でバスに乗り、小銭がなかった時に
降りて両替して払おうと思ったら運転手さんが
「今度でいいよ!」と言ってくれたことがあります。

で、「花より男子 ファイナル」は面白かった?
私、このドラマほとんど見てないんだけど、もし見ても楽しめる?

  • 2008/09/04 09:47
  • がぅ
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あらま、偶然。その日、わたくしも、帰りのバスでオクトパスはすっからかんな上に小銭がありませんでした。
オクトパスがマイナスだとは思いもよらず、発車寸前のバスに飛び乗り(わたしが乗車するまで、バスの発車を待っていてくれたのもプチ感動)、オクトパスをかざすと、空しき「ぴいいいいいい」という音。
あわてて財布を探ると、小銭で6.2ドル(バス代は6.5ドル)。ほかに、10ドル札が数枚。誰ぞ小銭を持っていないかと見渡すも、始発駅なので、ダブルデッカーの一階席には30代と思しき男性が一人。
「小銭ある?」と聞いたら財布を見て「oh,sorry.もぅあ~」。
二階席を見に行っても乗客は一人もいないので、まあしょうがない、10ドル札で「釣りはいらねえよ」と江戸っ子気質を見せるか…。いや、その前に運転手さんに6.2ドルにまけてくれないか聞いてみようw(←どこが江戸っ子だ)
でも、赤信号で止まる様子もなく、なかなか話しかけられない。
バスは走る。一つ目の停留所は乗客がいなく素通り。
あーあ、新たな乗客に聞くこともできない…
と、そのとき、先ほどのにいさんが「hey,hey」と大量のじゃら銭を差し出してくれるじゃないですか。
10セントが4枚とー、20セントが3枚とー、50セントが6枚とー、1ドルが数枚。
ありがとう!おにいさん!
大きなカバンを2つも持っていたので、おそらくひっかきまわして探してくれたんだと思います。
だって、さっき彼が見た小銭入れには、ほんとに小銭がちょっとしか入ってなかったもん。それにけっこう長いこと「ジャラジャラジャラジャラ」聞こえてた。一生懸命かき集めて数えててくれたのね。

結論;あの地域は親切な男性が出没するようだ
  • 2008/09/04 11:30
  • うらら
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■sueちゃん
・・・とまらないでしょうね。(笑
良いことをすると気分が好いものですね。
その西洋人カップルには、香港人て優しいわ~という印象を
植え付けたことでしょう。
香港政府から表彰されても良いくらいですわね。

■joonaさん
花男の香港のシーンは、変に気が散りました。
「あ、これはあそこね」とか、
「おーい、ホテルへ帰るなら、そっちじゃないぞー」とか。
私は漫画を読んでいないので、(絵だけは見たことがあるけれど)
もとからキャラクターのイメージというものがないんですが、
ドラマを見たとき、司くんは髪型がピッタリね!と思いました。(笑

■ちいたん
なんかね、捻挫?風邪ではないみたいだって。
優しい人って、どこにでもいるものだけれど、
日本の都会では、あんまりこういうことってないわよねーって思う。
他人に対しての優しさを忘れないでいたいものです。

■がぅさん
あの青年なら、誰に対してでも同じことをしたと思いますよ。
あれはホンモノの優しさだった!

花男は、U女史は予習なしでご覧になりましたが、
映画のストーリーにはちゃんとついていくことができたと
おっしゃってましたよ。
ストーリーには関係ない小ネタには、
ドラマを見ていないと分からないものが多いんですが。

■うららさん
あら、うららさんも!
優しい人って、いるもんですね。(涙
私も、20ドル払って「釣りはいらねぇ!」って言おうかかなり迷いました。
ちょっとだけ江戸っ子だから。(江戸=東京という意味で 笑)
あの時私は、10ドルを笑うものは10ドルに泣く・・・と
つくづく後悔しました。(笑
  • 2008/09/04 17:21
  • bonbon
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数年前、夫がバス代もないのに、バスに乗って、バス停にお金持ってきて・・と言われたことがありました。
何度も何度も同じことを繰り返す夫に、怒り心頭したアタシは、
”嫌ぢゃ、ぼけっ!”(がちゃんっ)
と、イケズーに電話を切りました。
勿論、降りれないのはかわいそうなので、お金を持って態々バス停まで行きましたけれどね…
そしたら、どうも隣に座ってたのが日本人の女性らしく、やり取りを聞いていたその方が小銭をくれたそうです。
外国で優しくされると、身にしみますね。
夫は、アレだけ何度言っても直そうとしなかったフザケタ行動(手持ちがないのにバスに乗って、迎えに来てもらうことを当てにする)を、それ以降一度もしなくなりました。

ていうか、そっか、あの後そんなことがあったのねぇ~。
電話してくれたら、まだ直ぐそこにいたから持って行けたよ。
今度は遠慮なく電話してね。
  • 2008/09/04 21:39
  • がー子
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痛みって…なんだろう…?
>”嫌ぢゃ、ぼけっ!”(がちゃんっ)

・・ガー子ちゃんがお電話口でこう言ってる様子を想像してなんか萌えてしまってる馬迷です。ぶひひん。

さて本題ですが、数年前に従弟とダブルデッガーのバスに乗った時のこと、
従弟「あ、馬ちゃん、お金ない。」
馬「あんた、オクトパスは。」
従弟「ホテルに置いてきた。」
馬「なーにやってんねん。」
・・・運転席の横でのハタ迷惑な日本語のやりとりの後、私がどなたかに両替を頼もうと客席奥を見やったところ、既に何人かの方がお財布を手にしてこちらを見てくれてました。私はともかく、従弟はえらく感激しておりましたよ。
「香港人ってやさしいねぇ。」
以来従弟はすっかり香港のファンです。


  • 2008/09/05 16:38
  • 馬迷
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■がーこちゃん
あらあら・・・。旦那さん、良かったね。(笑
私もがーこちゃんにそんな情けない電話をかけることのないように、
小銭とオクトパスの残高にはよりいっそうの注意を払おうと思います。

■もも代さん
また深い質問だわ・・・。
でもね、たまには自分で考えなさい。

■馬迷さん
こういう優しさ、最近の日本人にはないなー・・・と思ってしまいます。
やっぱり感動ですよ。
こういう良いところはどんどん見習おうと思います。
  • 2008/09/07 21:01
  • bonbon
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香港の人は困っている人や弱者に対して優しいですよね。
関西の人は割と他人に優しい人々が多いですが
香港はもっと徹底している感じがしました。
子連れで出かけたときなども当たり前のように席を譲ってもらえるし
ベビーカーを持ってのバスの利用も
必ず誰かが手を差し伸べてくれました。
私もなるべくここ日本で同じようにするように心がけています。
我が子達にも、少しずつ教えていって、自然にそんな親切が身についていってくれれば、と思っています。
  • 2008/09/08 22:29
  • あずき
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■あずきさん
私は香港で生活するようになってから、
電車で席を譲るのが何の躊躇もなくできるようになりました。
香港でも「最近の若い子は老人が目の前にいても座り続けて・・・」なんて
言われているのをときどき見聞きしますが、
それでも日本に比べたらねぇ・・・と思っちゃいます。
いろいろとおせっかいなところもあるけれど、
香港人のこういう優しさは素晴らしいですね。
  • 2008/09/09 12:32
  • bonbon
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