食のテロ

10月2日 (木)   晴れ

夜景 セピア
<夜景を眺める人々>

いやー、牛乳にメラミンが混入したというニュース。アジアの複数の国で中国からの乳製品の輸入ストップという対策がとられる中、香港では相変わらず中国産の乳製品が並んでいます。まあね、自給率の低い(数字は知らないけれど)香港ですから、中国からのものがなくなると高い他国からの輸入品ばかりが並んでお財布を直撃しますので、本当に経済的余裕のない人たちなんかは大いに困ることでしょう。

それにしてもね、どうよ。どうなのよ、これ。

うちはあまり牛乳は飲まないので(殿がコーンフレークにかけるくらい)、そこまで困っているわけでもないんですけれども、牛乳そのもの以外にも、脱脂粉乳とか何かの形で問題の成分が含まれている食品が多いのには困った。アイスクリームだとかお菓子だとか、日本では冷凍肉まんなんかもありましたっけ?

香港では粉末のミルクティーとかカフェオレとか、そういった製品も多いんですけれど、ついにリプトンからもメラミンが出たではありませんか。
その前にはロッテのコアラのマーチからも出たし、グリコのポッキー(コーヒー味)からも出たし、こっちでは人気の(私は食べたことないけれど)白兎キャンディーからも出ました。

中国では母乳が日本のようには推奨されていないためミルクで育てている人が多く、それで被害が拡大したという側面もあると思います。いずれにせよ、亡くなった赤ん坊や、今闘病中の赤ん坊やその家族・遺族には本当に気の毒なことですよ。

しかもこのニュースがオリンピックとパラリンピックが終わったとたんに報道されたってのもどうなの?何か邪悪なものを感じずにはいられません。さらにはこれらの毒された製品は、選手村なんかでは提供されていなかったというではありませんか。ますます怪しいわ。こりゃもう隠していたに違いないわ・・・と、浅はかな私なんかは思ってしまいます。

これね、被害者は亡くなった人や闘病中の人だけでなく、私たち皆なんではないでしょうかしら。テロというと爆弾とかハイジャックとかそういったイメージが出来上がっていますけれど、加害者以外の多くの人を恐怖に陥れるという点で言えば、これもテロなんじゃないですか?食のテロ。
だってさ、中国産の食品にまつわる問題は、これが初めてじゃありませんでしょ。いつになったら我々は安心して物を口にできるようになるの?

中国政府が公に先頭切って「野菜に農薬残しとけ」とか「ネズミ退治用の薬品入れとけ」とか「メラミンいれとけ」って指示を出したわけではありませんけれども、管理不行届きで中国政府にも責任あるんでないの?社会主義国家なんだから、従業員の責任は会社の責任、会社の責任は国の責任ってんじゃないのかい?これは間違った認識なんでしょうか。
誰かが素晴らしいことをした場合は、翻ってそれは教育及び政府の国家運営が素晴らしいからだ!中国共産党万歳!という論理になってる気がするんですけれどねぇ。(まあ往々にして、中国人だから素晴らしいんだ!中華民族万歳!という論理にもなりますけれどもね。)それなら、逆も然りではないのでしょうか。
実際には、良いものは国のおかげで、悪いものは個人の思想のせいという感じですけれどもね、中国は。

命を落とす人が出るというのは、中国みたいに人間がありあまっている国ならそれほど大きな問題ではないかもしれないけれど(個人レベルの感情ではなくて、国家全体からすればの話)、普通は大変な損失でしょう。それに加えて怪しい製品の検査や、関連産業に対する消費者の不信感などで、関係国(中国製品だからほぼ世界中)は経済的にも多大な害を被っているわけです。「おまいら、いいかげんにしろよ」・・・と思っている国は少なくないはず。
国家レベルの自分勝手さ、でたらめさが問題なんだと思うんですが、もう、その怠慢な姿勢そのものが、ブッシュ大統領が言うところの「weapons of mass destruction(大量破壊兵器)」にあたるんじゃないかしら。
戦争を仕掛けたりはしないけれど、国連の国際司法裁判所みたいな舞台で裁くことはできないのでしょうかね。ほら、アメリカで州をまたぐ犯罪にはFBIが乗り出してくるように、国をまたいだ問題なので、国連とかそういう機関が乗り出してこないのかな・・・と。国として賠償金を求めるくらい、できても良い気がするんですけれど。

中国には毎度のことに呆れますけれど、私がちょっと不思議に思っているのは香港。
香港の食物安全中心では、このメラミンの問題発生後、日々テストが行われていて、その結果がインターネット上で公開されています。心配な方は、毎日チェックなさるとよろしいかと。
乳製品サンプルのテスト結果(英語)
いっぺんに全部の商品のテストはできないので、毎日リストが更新されているような状態です。テストされていない製品も、まだまだあります。

でもね、ネスレだとかリプトンだとか、メラミンが検出された製品の各メーカーのウェブサイトにはまったくそのことが書かれていないのは何故?製品から有害物質が検出された場合、そういう情報提供の義務っていうのはメーカーにはないんでしょうか?香港の消費者委員会に問い合わせ中。お返事来るかなー?
ロッテの日本のサイトだと、ホームページの分かりやすい場所にきちんと書かれているんだけれども。でもグリコ(日本)は記載なし(あったとしても、見つけられなかったので意味なし)。コーヒー味は日本では売られていない商品なので、関係ないよってなことでしょうか。誠実さが感じられないわ。


ここ香港で中国製品を避けようとすると、食費がいきなり大幅アップ♪中国、いいかげんにしろー!と、わたくし、少々憤っております。

Comment

Bon姫ごきげんよう。お元気でいらした?
食のテロね。確かに最近ますます怖い。イタリアもユーロ高・原油高で大変のなのはわかりますが、色々と問題が起きているんですよ。国内産も信用できない状況になりつつあります。今、まとめているので2、3日後に記事にしますが、チーズ大好き・チーズ大国のイタリアで、チーズ乳製品業界が怪しいの。私、ニュース聞いて吐きそうになったもの・・怖い。怖い。
  • 2008/10/02 17:07
  • ihoko
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■ihokoさん
んまあ、ihoko様!すっかりご無沙汰いたしております。
おかげさまで私は相変わらず。ihokoさんもお元気でいらしたでしょうか。
そう言えば、夏ごろでしたかしら?春ごろでしたかしら?
モッツァレラチーズがどうのこうのというニュースがありましたよね。
人間は食べないと生きていけませんから、怖いですよね。
なんでもかんでも手作りというわけにもいきませんし・・・。
チーズ業界のお話、楽しみにしております。
  • 2008/10/02 17:15
  • bonbon
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本当に食べものの事件は怖いです・・・日本では「事故米」(汚染米)がにぎわって?ますけど、最近のAERAの記事には、日本茶や日本産の野菜・果物に使われる農薬も他国と比べてとても甘く、自国の心配もしろというようなのがありましたよ。

便利さを追求したりするせいで食物連鎖が狂っていき、人工的で無理な農業が大規模に展開されているせいでしょうね・・・

中国はもっともっとそれ以前の問題でしょうが・・・あれはもう体制が悪い。国の責任のとらなさはすごいですよね。
  • 2008/10/04 20:29
  • j'adorelethe
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■j'adoreletheさん
仕方がない事情ももちろんあるんでしょうが、なんか後手後手で、
対応もお粗末な感じがしますよね。
最近はこの食物関係の問題で、農水省なんかは呪われているかのように
大臣の交代が続いてますねー。お気の毒。
国産も危ないとは・・・!一体なにを信用すればいいんでしょう。
世の中、信じられるのは自分だけ(あとお金も?)という教訓を
国民に植え付けているところなんでしょうか。
戦後、日本政府は国民をすっかり「自分で考えない人」に仕立て上げたけれど、
いろいろ世話をやくのが面倒になったので、今度は突き放す方針で行くのか?

中国はもうでたらめですよ。出鱈目。
それなのに存在だけはしつこいくらい主張するんだから始末が悪い。
ある意味、北朝鮮よりも有害だと思いますわ。
  • 2008/10/08 14:21
  • bonbon
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