Kinsey

  • Day:2005.03.15 19:17
  • Cat:書房
3月15日 (火)   曇り

今日は火曜だ、映画が安い!

ということで、先週に引き続き映画を観てきた。
今日観た映画は「Kinsey」(公式サイト)。ここ数年、ず~うぅぅぅっと気になっていた人物なので、この映画の広告を新聞で見た時には思わず「Yes!!」と声を上げて小さくガッツポーズをしたくらい嬉しかった。まさか彼についての映画が作られるなんて!絶対に観る!と心に決めた。

まず、Kinsey(日本語ではキンゼイと発音されるけれど、英語ではキンズィーだった)とは一体誰なのか。有名人ですが、知らない人は全然知らないと思うのでちょっと説明。
キンゼイ博士とは、40年代、50年代に人間の性的行動の研究をしたアメリカの生物学者のことで、インディアナ大学で始めた「結婚生活科」(建前では結婚後にしか許されなかったセックスについて正しい知識を教授する科)の講義を通して行った研究の結果をまとめて「Sexual Behavior in the Human Male(人間男性における性行動)」と銘打って出版し、まだまだ性がタブーだったアメリカ社会に衝撃と旋風を巻き起こした人物。(5年後に出版した「人間女性における性行動」と合わせて、Kinsey Report-キンゼイ報告書と呼ばれる)

この映画は、彼の少年時代をさらっと流し、彼がどのようにしてこのちょっと異端的な研究をするに至ったか、それに対しての社会の反応や彼の結婚生活などを交えて、「キンゼイ報告書」ではなく人間としてのキンゼイ博士自身に焦点を当てたもの。俳優陣は全く気にしていなかったところにクリス・オドネルの可愛い顔を見ることができて嬉しかった。

どうして私がこのキンゼイ博士と彼の「キンゼイ報告書」を知ったのかと言うと、純情可憐な大和撫子日記bonbon堂を読んでいる人は分かると思うけれど、私の読む生物学チックな本の参考文献としてよく出てくるからだ。そこで、このとんでもなく興味深い報告書ってどういうものなのか、研究者のキンゼイ博士とはどういう人だったのかに興味を持ったのだった。

で、この映画には大満足。よーく分かりました。分かりましたし、もったいなくも同じく人間(と、その他の生物)の性行動に密やかな興味をもつ者としてなんだかスッキリしたと言うか、勇気付けられたと言うか、とにかく鑑賞後とてもよい気分だった。これが、非常に私的な感想。

映画を観ての客観的な感想は、アメリカって保守的なんだなぁということ。同じ白人キリスト教社会でも、もっと長い歴史を持つヨーロッパの方が、よっぽど性に関して寛容な印象がある。それとも長い歴史がそうさせるんだろうか。アメリカ社会ってのは、歴史が短いだけに新しいことに対しての挑戦は歓迎する傾向にあるけれど、反面非常に宗教的で、それに基づく「モラル」に縛られていて、世界(最近は特に世界平和)を混乱させているわりには自国の社会が少しでも「混乱」することは恐怖している。だから非常に宗教的にも見受けられるアメリカ的「モラル」にしがみついている。銃社会のモラルってなんなんだと、私の頭は混乱するばかりだ。…というのは、アメリカに対するあまり根拠のない非常に私的な印象。

男性版キンゼイ報告書は、アメリカ社会に歓迎された。同性愛についてはまだ少し時期尚早な感もあったようだけれど、それでも全体的には歓迎を受けた。でも、それはアメリカ人の「新物好き」な部分がそうさせたようで、保守的なグループの目は厳しかった。男性版の出版で一歩前進したかに見えた「性の解放」は、女性版の出版でスタート地点に戻ったようだった。女性も男性と同じく性欲があり、思ったよりも多くの女性に同性愛行為の経験があり、当然のごとく自慰行為も行うという結果が出たからだと思う。人間(特に男性)というのは、男性(自分たち)がすこし性的な冒険をすることにはある程度寛大なようだけれど、女性のことになると同じというわけにはいかないようだ。まったく、ケツの穴の小さいやつらだな。

まったくレビューにはなっていないけれど、とにかく良い映画だった。興味のある人は映画館(油麻地のシネマッテック、尖沙咀のゴールデン・ゲートウェイ、尖沙咀東のCHINACHEM)に走れ!もうすぐ終わっちゃうよ。

忙しい、忙しい。今月24日には宮崎駿の「ハウルの動く城」が公開になるし、「Million dollar baby」(公開中)も観たいし、「Lemony Snickent's A Series of Unfortunate Events」(17日公開)も観たいし、「Downfall」(17日公開)も観たい。誰か、一緒に観ませんか?

Comment

はいっはいっはい!
『ハウルの動く城』行きたいです!
あ、でもちゃんと字幕かな?
それが問題・・・
子供向けなのでもしかしたら吹き替えかも・・・(汗)
がっ!
キムタクの声(ハウル)を吹き替えにしたら、激怒する香港人ファンも多数いるはずっ!
ということで、吹き替えじゃないことを祈るしかないか…
でも、旺角でVCDでてたんだよなぁ…3枚で50ドル。
迷うな・・・う~ん・・・。
そういや、レイは見たくない??
がーこ、レイも見てみたい・・・レイ・チャールズのライフストーリー。
■がー子ちゃん、
ハウルはもちろん日本語バージョンのを観に行きますよ。安心してね。
ところでRayは英語だけれど、それでも良いの?まだやってるのかしら。
  • 2005/03/15 23:16
  • bonbon
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  • 2005/03/17 00:31
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