続・三丁目の夕日

  • Day:2010.06.01 13:11
  • Cat:書房
6月1日(火)   晴れ

桜 青山墓地 2010 日本
<さくら>

昨日の夜、豚キムチの下に敷くためにキャベツをスライサーでしゃしゃっとやっているときに、出血大サービスで指まですりおろしてしまったのですけれど、痛いもんですなぁ、あれは。


5月下旬から、香港では日本映画祭りみたいなのが細々と行われていて、我々は日曜日の夜に『続・三丁目の夕日』を鑑賞してきました。


『三丁目の夕日』の方は、去年ハワイから東京までの飛行機の中で観まして、とても良かったので隣に座っている殿に「この映画ね、戦後の日本の復興の時期の東京が舞台でね、うちお母さんなんかの世代やその上の人たちには特に人気があった映画なんだよ。今私も観たけど、とっても面白かったわ」と教えてさし上げたら、興味をお持ちになったようで鑑賞開始。その後「とても面白かった」という感想をいただいておりました。

日本映画祭りの話を聞きつけて、どんな映画をやるのかなァ~と調べてみると、おお!『続・三丁目の夕日』があるではありませんか!早速殿にそのことを話して観にいきたくはないかお聞きすると「行きたいね」とのお返事。チケット発売日にはしっかりチケットを購入し、約一ヶ月間とても楽しみに待っていました。

鑑賞当日。そう言えば上映時間はどれほどなのかしらと思って調べると、なんと2時間半。殿と二人、けっこう長いんだねぇ~などと言いつつも、面白い映画だからそれもいいわねなんて考えていたのですけれど、このとき私は、その後自分に降りかかる試練を知らずにいたのでした。


上映開始の10分前には着席し、トイレも済ませ、殿はアイスクリームを食べつつ、いざ上映開始!
始めのセリフが聞こえると、スクリーンの下にはもちろん字幕が出ます。おや?何か足りないような・・・と考えていたら、隣の殿が「英語がないじゃん」とおっしゃいました。おお!本当だわ。英語字幕がない!

さー、どうしましょう。殿は10年近く私と一緒におりますが、日本語はさっぱりです。香港にはさらに長い年月いらっしゃいますが、漢字なんかわかりません。2時間半、何がなにやらサッパリわからない映画を観つづけるのでは、それはあまりにもかわいそうです。
しかたがない、私が通訳するしかないじゃありませんか。
しかし満席の会場、私の声で周囲に迷惑をかけてはいけませんし、かといって殿の耳にはしっかり届く音量で話さないといけません。ということは、できるだけ殿の耳に近づいて喋らないといけないということで、わたしは無理な姿勢で身体を傾けっぱなし、そして喋りっぱなし、しかも頭を働かせっぱなしと、たいへんな2時間半を過ごすことになったのでした。


おい、日本映画祭り実行委員会!英語字幕がないたぁあまりにも不親切じゃないのかね!?なにかね?日本語のわかる日本人と香港人と、あとは中国語字幕の読める人しか対象にしてないって言うのかね?パンフレットにはしっかり英語があったじゃないか。どういうことだね、これは。責任者、出てこーい!!!ヾ(*`Д´*)ノ"


で、映画ですが、面白かったです。はい。通訳のせいですごく疲れたけれど、映画自体は面白かったです。そして、通訳してたおかげで気づいたんですが、無駄なセリフは一切ないように思われました。
ほら、私はプロの通訳でもアマの通訳でもなんでもない、ただ英語と日本語が喋れる素人ですから、うまいこと全てのセリフを訳すことなんかできないし、だいたい会話って、特に言い合いをしているようなときには相手が終わるのを待って喋らないような場面も多々ありますしね、そうなるととりあえず重要と思われるセリフだけかいつまんで訳したくなっちゃうわけです。でもさ、私だって初めて観る映画だから、脚本も知らないし、どのセリフが重要で、どれがそうでないかなんて、予想がつきません。だから素人の勘でやるしかないわけですが、その過程で、無駄なセリフは一切ないらしいぞ・・・ということに気づいたのでした。そういう点で脚本としては優れていると思います。が、素人のしかも準備なしのにわか通訳にとってはヒジョーに大変でありました。

それから、これも通訳のおかげで気づいたんですけれど、セリフの先が読めるセリフがわりと多かったように思いました。ある人物がわりに長いセリフを喋りだすと、最初の部分を聞けばその人がそのあとに言うのはこういうことだろうと予想がつく・・・ということ。わかります?これは通訳がしやすいのもそうなんですが、たぶん通訳せずにただ日本語で聞いているだけでもわりに気持ちの良いことではなかろうかと思います。
例えば昔の歌謡曲とかね、初めて聴いた曲でもなんとなく先のメロディーが読めたり、歌詞が読めたりすることありませんか?ああいう感じです。
もちろん全部が全部そうというわけではなく、セリフが予想外の展開で進んでいくことで笑いや驚きが起こって、映画をより面白いものにするのだと思うし、この映画がとても面白かったのも、そういう部分の駆け引きが上手くいっていたということなのでしょう。
とにかく、どちらも今まで味わったことのない新鮮な感覚でした。


しかしそれにしてもですよ。私は昭和51年生まれですから、このお話の舞台である時代にはかすりもしない感じだと思うんですけれど、それでもやっぱり懐かしいな~と感じてしまう部分がたくさんありますね。私が子供のころは、テレビも洗濯機も冷蔵庫も、すべてあるのが当たり前でしたし、車だってあそこまでクラシックなデザインではなかったし、道も舗装されていたし、見たことのないもの、体験したことのないことがたくさん出てくるのは否定できません。でも、それでもなお抑えきれない「ああ、なつかしぃ・・・」というこの感情。これってなんなのでしょうね。
私の記憶にあるような50年代でも、それ以前と変わっていない部分がそれなりに多かったんだろうと思うのです。戦後の日本が大きく成長した時代ではありますけれど、それでも世の中の変化の速度が今ほど速くはなかったのではないでしょうかねぇ。ほら、今は5年一昔の時代ですが、10年一昔だったでしょ、あの頃は。それで私なんかでもこの映画を観てまだ少しは「なつかしいなぁ」という気持ちをかき立てられるのではないかと思います。


DVD、もう少ししたら安くならないかしら。この間は『隠し剣鬼の爪』をHMVで55ドルで手に入れたんです。あれくらい安くなってくれると、気兼ねなく買えるんですけれどネェ。


さて、この祭りで観たいと思いながらも逃してしまった『おとうと』は、どうやら6月3日から上映が開始される模様。詳細はこちら。
今のところ6月3日の予定しか出てませんが、一日限り???それじゃ、木曜日に観にいこうかしらね。

Comment

指スライス!?
大丈夫ですか!?
傷パワーパットがあると治りが早いですが、
香港にも売っているでしょうか・・・?

映画鑑賞中の通訳、2時間半、それはそれはお疲れ様でした(´ω`;)
英語の字幕がないとは・・・、びっくりですねぇ。

私は続編は観ていないんですが、他の邦画でも
同じように無駄なセリフのない、一語一句意味を伝えたくなるような
深みのあるセリフが多いように感じます。

私も「おとうと」観てみたいです。
  • 2010/06/02 11:43
  • pubuhana
  • URL
■pubuhanaさん
スライスしちゃったのよぉ~。(TдT)
痛かった。
でも、もう痛くないので大丈夫です。ご心配おかけいたしました。

2時間半は大変だったなー。
まさか英語字幕がないなんて、考えてもみませんでしたよ。
でもよくよく考えると、こういう祭り系の上映ではときどきあることのような
そんな気がしないでもありません。
納得いきませんけどネェ・・・。

これはまあ飛ばしていいか・・・と、訳さないでいると、
そのあとそれに関する流れになっちゃったりして、
わたしの見極めが甘いだけなのかもしれないけれども、
無駄がないんだな~と感心しました。
優れた文学作品も同じですけれど、
映画ではあまり気にしたことがなかったので、
今回こういうことに気づくことができ、良かったです。

「おとうと」、金曜日まで予定が出ました。
むむぅ・・・、来週の火曜日は上映しないのかしら。
もうちょっとしたら火曜日の予定まで出ないかなー。
なるべく安い方がいいんだけどもな。
でも、たかが10ドルで見逃したりしたら、バカだなァ・・・。
明日、観にいくべきでしょうかね。悩むわ。
  • 2010/06/02 18:20
  • bonbon
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