ジシン

  • Day:2011.03.14 14:41
  • Cat:本堂
3月14日(月)   晴れ

猫 サムソイポー 2011
<んべ~>

金曜日午後の地震発生から、ツイッターとNHKから離れられなくなってしまいました。私は薄情な人間ですので、木曜日にあった雲南省の地震とか、その前にあったニュージーランド(クライストチャーチ)の地震とか、誤解を恐れずに正直に言えば「他人事」でして、もちろん亡くなったり、被災した方たちには「気の毒に・・・」という感情はありますが、やっぱり対岸の火事という心境だったんですの。「ああー、気の毒にねぇ。さ、出かけよっと」という感じでした。
それが今回は、やはり祖国日本、そして故郷である関東地方もまだまだ油断のできない状況ということもあるんでしょうが、ぜんぜん気持ちが違います。薄情で自分勝手な人間なんですよ。

地震発生を知ったのは、私は真珠教室で真珠に糸を通しているところでした。先生のもとに誰かから電話があり、その電話を切ると「日本ですごく大きな地震があったらしいわ。宮城。震度7とか」と教室の皆に教えてくれました。それを言い終わるや否や、また電話があり、今度は「震度8?どういうことかしら」と。マグニチュードと震度が混ざっちゃってるんじゃないかと考えましたが、真珠の友と「震度7なんて聞いたことありませんね・・・」と話していると、今度は彼女の電話が鳴り、彼女の夫の会社のある関西の方でも大きく揺れたらしいという情報がもたらされました。

今まで聞いたことない「震度7」という言葉にゾッとしましたが、それでもまだまだ現実味がなく、空港閉鎖とか津波とか聞いても「そりゃかなり大変そうだな」という程度の想像でしかありませんでした。

真珠教室のあと、用事があってタイムズスクエアへ行ったら、オフィスタワーに上がるエレベーターホールに設置されているテレビで映画のような場面が流れていて、それが今聞いたばかりのあの津波のことだと理解すると鳥肌が立ちました。
用事をすませて降りてくるとテレビでは被災地の映像が流れていて、それを見てまたゾクゾク。急いで家路に着きましたが、それでもまだ悠長に考えていて、途中でスーパーに寄ったりもしました。

東京はどれくらい揺れたのかインターネットで調べたら、東京も震度6だとかで、とたんに家族のことが本当に心配になりました。夕方5時半くらいです。
うちでは国際電話はいつも殿の携帯からかけていて、家の固定電話からかけたことはありません。でも今は殿の帰りを待っていられないと、初めて家の電話からかけてみたものの、携帯電話も実家の固定電話もつながりません。メールにもなかなか返信がありません。どんどん恐ろしくなってきて、最悪のことを想像していたとき、やっと長兄から「みんなだいじょうぶ」という返信があり、それを読んだとたんに涙がこぼれました。そのあと、他の家族からも返信があり、気持ちが落ち着きました。

私、自分がこんなに家族のことを心配する人間だったとは思いもよらず、自分の目から出た涙に自分でも驚いたのですが、まあ私も少しは人並みの感情も持ち合わせているようだということが分かり、安心しましたわ。


金曜日からこっち、NHKしか観ていないのですが、ときどき殿が他のチャンネルにしてそれでドイツの国際放送DW TVや、ロシアの国際放送RT、アメリカのFox Newsなどでこの地震に関してのニュースを見ました。どれもトップニュースですが、人的被害よりも原発のことの方が大きくとり上げられています。どれも「メルトダウンも間近」とか「チェルノブイリ再び」みたいなことを言っていて、怖くなります。
NHKにするとちょっとホッとするのですが、それはそれで東電の発表は本当なのかとか心配ですし、被災者の声や被災地の映像などを見るたびに泣けてくるし、なんだか気の休まる暇がありません。
香港にいる私ができることなんか、大してありません。金銭的な寄付くらいなもんです。そう分かってはいるんですが、何にも手につきません。

地震の経験が一度くらいしかない殿は、土曜日の夜になっても私が心配で何もする気が起こらないなんて言っているのを聞くと、「なに言ってんの?地震は昨日のことでしょ?東京はそんなに揺れなかったんでしょ?」なんて言ってました。きっと彼には分かんないんでしょう。仕方がありません。東京でも震度6ってことは、東京も恐ろしいほど揺れただろうし、町田や九段会館では建物が壊れて亡くなった人だっていますし、私には想像できますが、経験のない彼には分からないんだと思います。
彼の目下の心配は、海外での報道と同じく原発です。もう間違いない!みたいなことを言うことすらあります。
「今あなたがそうやって希望のないようなことを言っている間にも、必死で頑張って対応に追われている人たちが現地にはいるの。避難しているとは言え、周辺の住民も、避難できていない人も、私も、みんなすごく心配なの。でも頑張って直そうとしている人がいるんだから、そういうことは冗談でも私には言わないでちょうだい」と言ったら、反省したのか、「そう言えば、津波で流されたのに沖合いで屋根の上から救助された男性がいるんだってね!」などと比較的明るいニュースに切り替えました。


今まで私が聞いたいろいろな国の報道で共通しているのは、東京にいる人との電話などで「人々の様子はどうか?混乱、パニックにはなっていないのか?」という旨の質問に対しての答え。みんな口をそろえて「(情報はやや錯綜しているけれど)東京でも現地でもみんな驚くほど冷静で、秩序が保たれている」と言います。日本は災害時にはいつもそう言われますが、素晴らしいことだと思います。


被災地の人は、余震もつづくし、原発の心配もあるし、家族の安否が知れないとか、さらに今後の不安も私なんかの想像に余りあることでしょうし、ストレスのたまる生活が長くつづくのではなかろうかと思いますが、頑張りましょう。一緒に、頑張りましょう。(・・・ってね、外国暮らしの私が言ったところで(`ε´)ナンダヨ!って思うかもしれないけれど、私はそういう気持ちなんだから仕方ないじゃないの。他の言葉がみつからないんです。善意ですから、そこを汲み取ってください)


*   *   *   *   *

テレビの会見を観ていて思うこと:
1)官房長官にしても東電にしても、結論から話してほしい。
  日本語の文法的に結論が最後になっちゃうのは分かるけど、こういうときは発言が結論に至るまでに「それで?だから?」とイライラ、ウズウズします。「結論から申し上げます」として、あとからその理由だの状況だのを説明してほしいもんです。
2)まだるっこしい敬語、丁寧語はいらない。
  文章は簡潔にして。こういうときは、要点が伝わればいいじゃないか。
  東電の計画停電についての会見で、○○市「様」とか。なにそれ?
3)会見の場にいる報道陣は、高飛車な物言いはやめたまえ。
  言葉の端々にね、なんか高飛車なものを感じます。気分悪いです。
4)会見の場にいる報道陣は、悪者探しはほどほどにしたまえ。
  誰が悪いとか、そういうことは後回しでいいよ。
5)東電の人は、簡潔に。
  毅然とした態度で、変にへりくだらなくていいから、物事を整理して簡潔な文章で伝えてほしい。
6)分かりやすい言葉を選んでほしい。
  「格納容器の健全性は維持されている」→「格納容器に破損、問題はありません」じゃダメ?

Comment

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2011/03/15 20:00
■秘密のコメントさま
お互い、外国人の夫を持つと、
日本人同士ならないであろうというような小さな苦労が
ちょこちょことありますね。

私は、この温度差は仕方のないことだと思ってます。
今は原発への不安も刻一刻と募りますけれど、
これに対して殿は非常に過敏に反応しています。
一方私はそうでもない。(そう努めてるということもありますが)
殿にはそれがのんきに見えるようで、イライラしてます。
これもやはり仕方のないことだと、私は思います。

お天気と同じで、他人の感情や行動を制限はできませんが、
自分がそれをどう受け止めるかのコントロールは自分でできます。
喜怒哀楽または無関心などといった選択肢があります。
例えば雨の日に傘を差すか差さないか、
または外出を取止めるか決めるのと、
同じようなことではないでしょうか。

もちろん受け止める側(自分)の性格にもよるし、
感情をコントロールするのは傘の問題よりももっと難しいけれど、
まわりに「普段どおり」の人がいるっていうのも、
悪いことではないんじゃないかなと思いますよ。

でも、愚痴れる場所があるのも大事ですから、
いつでも愚痴ってね♪
  • 2011/03/16 15:09
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  • 2011/03/17 14:02
■秘密のコメントさま
無力感に襲われるよね、本当に・・・。
物資が届かない、明日の薬がなくて不安だというような人を
テレビで見ると、
「もうそんなのいくらでも、山ほど送ってさし上げるのに!」
と思って、胸が苦しくなってしまいます。
きっとみんな同じ思いだよね。

ふと窓に映る自分を見ると、
眉毛は八の字だし口角も下がっちゃって、
このままじゃ不幸な顔になっちゃうわ!と思ってます。
今までと同じ生活を続けられる人間は、
こんなときだからこそ頑張って気持ちを奮い立てて
生活していくよう努めなくちゃね。
なかなか難しいけどさ・・・、でも頑張りましょう!
  • 2011/03/17 15:38
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